ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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概要

中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

・「昨年の夏休みは前半北海道へ、お盆に帰って親戚に顔を見せてすぐに関東圏にまた保養。そんな梯子保養をして夏休みが終わると、自分の体調や心身がほとほと疲れているタイミングで子供の発熱を貰って今までに無く不調に見舞われました。肩から背中・首が動かすと痛い、節々は熱がある時のような毒々しい痛さが数日続きました。」・「震災の心労からくる精神障害で、やっとのこと見つけた産後初の社会復帰だった、好きな職場も病気により社会適応が出来ず、約1 年程さらに貯金を切り崩しての生活。」・「親の負担も大きく、母が帯状ほうしんになり、めまいで立てなくなってしまった。……保育所が閉鎖され、知り合いがだれもいない核家族である中で、職場から、『みんな出てきて働いている、なぜでてこないのか。』と言われ、かなりつらい思いをした。『子どもが預けられない』と説明しても、『子どもを理由にするな。』と言われた。ガソリンのない中、なんとか親元へ子どもを送り、職場へ行くと、全員から無視された。本当につらくて、パニック障害になってしまった。本当に苦しかったし、今でもそのつらい気もちが思い出されると、呼吸が苦しくなり、ほっさが起きる。」10.3 特徴子どもに関しては、外遊びの制限が運動・体力不足、肥満、不眠に影響している可能性が指摘されている。運動機会の喪失・減少は、運動・体力不足の直接的な原因となるほか、肥満の原因ともなる。また自律神経の乱れから不眠の原因ともなるからである。子どもの不安状態は、家族(特に父親)と離れ離れになったことによる不安や、親の不安などが伝播している可能性がある。親に関しては、不安によってパニック障害などの健康影響が出ていることが伺える。168( 168 )