ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

すが、4 ヶ月で1.9 ミリシーベルト被爆しているなんて思ってもいませんでした。」・「子供達が、“のどが痛い”“具合が悪い”と口にするたびに放射線の影響では?とすぐに思ってしまいます。」10.2 親不安、ストレスに起因するとみられる愁訴、体調不良がよく指摘されている。・「私もそうですが3 歳の娘が少し大きな地震だと不安で時々泣きそうになっています。私はどうきや手の震えが出ます。」・「同居をしているので思うように自分の意見をその場で言う事が出来ず、震災後は笑った事はありません。私自身とても神経質になってしまい、よく具合が悪くなったりイライラして怒りっぽくなっていました。」・「事故後1 年間は、ここに書ききれないほど色んな事を考えました。将来の子供達への健康不安。偏見。避難しなくて良いのか。このままでいいのか・・・。政府への対応の不満。不信。事故後半年で、私自身7kg もへりました。」・「私は、2 番目の子を妊娠していた時、切迫流産で病院に入院、そこで地震を経験しました。主人は仕事で不在、上の娘は祖父母に預けていたため、子供が1 番親を必要とし、不安であった時期に一緒にいてやれませんでした。皆さんのように避難することもできませんでした。その頃メールで送られてきた娘の写メを見るたび、今でも涙が流れます。テレビで地震や原発の映像を見ると、やはり涙が流れます。これは、いわゆるPTSD というものではないのかな・・・と思っております。今、現在、それでも精神的に不安定な状態にあるとは思っておりません。」1,200 Fukushima Mothers Speak(成元哲・牛島佳代・松谷満) 167( 167 )