ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

9.4 対応全般ア行政の対応に対する不満行政の対応に対する不満がある。例えば、対応の遅さ、不十分さ、不合理さ等が指摘されている。・「家の中も本当に安全なのかも分からない状態で震災後、1 年半以上たっているのに県や国、市などの対応もとくに町自体復興している感じがしません。正直対応の遅さにいらだちを通りすぎあきれさえ感じます。」・「国や東電、県・市の対応には全く納得いくものではありません。」・「国や県・市などの対応が遅く、不満また、除染や様々な対応への金の使い方にムダがある。もっと私たちの声を聞いて、いまやるべき対応の優先順位をきちんと立ててほしい。」・「原発事故が起きてから色々と自治体が動いたりしてくれてるのは分っているのですが、それでも対応が遅いと思います。」・「市町村ごとの対応の速さにばらつきがあり不安です。遅い市は何故遅いのか?不安と不満です。」・「行政がすぐに動いてくれないのも準備期間だと思ってまっていたが子供に対して結局何も対応してくれなかったことを心底がっかりしている。」・「昨年末、家の片付けに一時帰宅しましたが、駐車場のこけ、雨どい等は6 マイクロシーベルトを超えていて、このような場所で子育ては無理だと実感しました。……線量が高いので避難区域に指定されないのか、県と市に何度も電話しましたが、『安全です。頭おかしいんじゃないのか!!』と暴言をあびせられ、こんなひどい事言われてまで福島に残る必要は全くないと思いました。」なお、市長個人に対する不満もあった。・「今の福島では、市長も何もしていないのに、しましたみたいな顔を1,200 Fukushima Mothers Speak(成元哲・牛島佳代・松谷満) 161( 161 )