ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

・「避難している人、避難をよぎなくされている人も大変だと思いますが、福島県に残って常に放射能におびえながら苦痛な生活を送っている人がいる事も忘れないでほしいと思います。」特徴としては、福島が忘れられていく不安を抱いている。アンケート対象者の大半は不安を抱えている。福島を忘れないでほしいという意見は、福島在住者にも外部の人にも等しく発しているメッセージであるような気がする。9 賠償・補償9.1 賠償ア賠償の打ち切りに対する不満、子どもの将来の損害に対する賠償東電の賠償の打ち切りに対する不満や、子どもの将来の健康被害に対する賠償が適切になされるかという不安がある。・「東電の賠償金も今回で、終了になります。しかし、これからもずっと、避難をしながら福島県で生活していかなければなりません。お金じゃなくても、なにか、生活しやすい環境を考えてほしいです。」・「将来、子供達に万が一のことがあった時、事故との関連性がはっきりしない等で賠償・治療が受けられないということがないよう国にはお願いしたいです。」・「賠償金ではとてもまに合わず、貯金もほとんど使いました。……福島に住むには今までよりお金がかかります。子供達が大人になるまでは、少額でも長く続く賠償金が必要だと思います。今までかからなかった経費について補償して欲しいです。子供達に健康被害が出た時は、全て必ず治して欲しいです!!きちんと元通りにして欲しいです。」・「東電の対応にも怒りを覚えます。家を何度も洗浄し、畑や庭の土を取っても、その費用はどこからも出ません。学校の送迎でガソリン代1,200 Fukushima Mothers Speak(成元哲・牛島佳代・松谷満) 155( 155 )