ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

等)」ウ特徴情報は行動選択の前提となるから、正確な情報を把握することはアンケート対象者にとって重要なことである。原発事故や放射能に関係する情報は、子どもの健康に影響するだけに、もともと関心は高い。しかし、アンケート対象者の多くは、情報不信を抱いている。その原因は、専門家の間でも意見が分かれていたり(情報内容の矛盾)、行政や東電を信用することができなかったり(情報発信主体に対する不信)することにある。このような状況にある中で、情報不信を解消するのは容易ではなく、情報不信は根深い問題といえる。8.2 情報の発信福島の現状を広く知ってほしいという意見があった。・「私たちは県外の人に福島の現状をもっともっと知ってほしい、ずっと不安を抱えて生きていかなければならない事、そして、どこに住んでいても、危険はあるのだという事、皆で一緒に考え、乗り越えていきたいです。」・「現在、原発事故の事も忘れられているのではないかというぐらい、ニュース等も減ってきて、本当に実際どういう状況になっているか分かりません。今後どうなっていくのか不安は消えないと思います。」・「私達は、この土地にずっと住んでいく身です。私達の中では何も終わってないのです。勝手に終わられても納得いく訳ありません。福島は(原発事故)忘れられてるような気がします。」・「今現在体に問題が出ていないけれど、目に見えない恐怖と共に子供達、私達は生活しているのだという事を決して忘れて欲しくないと思います。」154( 154 )