ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

イ関心の低下原発事故や放射能をめぐる事柄について関心が低下している。その原因としては、時の経過による慣れ、不安の防止(考えると不安になる、忘れたい)が指摘されている。・「事故から2 年も経つというのに将来への不安が残るだけで、何も変わっていないのが現状です。であるならば、むしろ事故を忘れたい。そっとしておいてほしいのです。」・「何も変わっていないのに、今の現状に慣れていくのが不安でもあり、落ち着いて(安心となる)しまうので、かっとうします。日々、どうしたらいいが分からないです。」・「今現在、福島市に住み、時間も経ってくると、どうしても放射線のことを忘れてしまいがちになり、これくらいなら大丈夫かなと、気がゆるむこともありました。そのことばかり考えていては子育てしていく私としての楽しみが減ってしまうような気がして・・・。でも、どんな環境でも子育てをしていく中身(何が子供にとって大事なのかと)は変わらないんだと思い、震災前と変わらずなるべく今まで通りの生活をさせてあげようと思えるようになりました。(震災直後はとても神経質に接してしまっていたので・・・。)本音を言えば、まだまだ不安です。でも悲観的になりすぎず、今の状況とうまくつきあえるようになった気がします。」・「忘れてはいけない事ですし、これからも立ち向かっていかなくてはならない問題ですが、思い出し、考え始めると、道が見えず、不安になります。私も、私の週りの方達も、最近は考えないようにしている様な気がします。」・「時間が経過し、正直、今、様々な事がマヒしています。ほんの少し忘れはじめてもいます。考えても結論がでないとわかったからです。子供達には将来原発事故の影響なく元気でいられる事を願いながら・・・。今だ、自分なりに出来る事はやっています(食材・水・・・1,200 Fukushima Mothers Speak(成元哲・牛島佳代・松谷満) 153( 153 )