ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

のか分からないです。」・「国も東電も自治体も、自分達を良くみせようとするパフォーマンスばかりで、本当に福島の人のことを考えてくれているとは思えません。それに、後になってからSPEED1 の情報が住民に伝えられず破棄されたり、不適切な除染が行われたりしても、県民を危険にさらしても誰も罪に問われないのは何故でしょうか?原発事故以来、人を信じることができなくなりました。」・「いくら安全と言われても、原発直後から、政治家の方からうそをつかれて、何が本当で何がウソか今だに信用できない状況です。放射能、大丈夫という先生もいれば、大丈夫ではないという先生もいます。」・「専門家の意見も180 度違うという中で、自分達の決めた県外避難が正しい選択だったのか、私には分かりません。ただ事故の前に、年間被爆が1 ミリと決めていたのだから、そこはきちんと守ってほしかったというのが私の正直な気持ちです。」・「先日、TV でも言っていましたが、私が求める答えは『大丈夫です、心配いらないです』という言葉ではなく、万が一のことを伝えてもらうこと(この先考えられる病気や影響などをはっきりと言ってもらうこと)なのです。今までにデータがない事故なのだから、専門家だって分からないはずなのになぜ大丈夫だと言えるのか・・・?チェルノブイリではガンよりも他の病気にかかる率が、やはり被爆してる子どもの方が高いとか?!そういう情報をきちんと教えてほしい。」・「私の住んでいる所でも線量が高いのに、国や市、東電は大丈夫だといい続け、それを信用した自分が情けないです。事故直後から避難していればと今でも後悔しています。何が正しくて何がまちがっているのか、自分の判断は正しかったのかと今でも悩むことがあります。」・「たしかに除染等の活動は、行われていますが、それがまわってくるまでに、時間もかかりすぎているし、今さら、という声もまわりで聞こえています。どの位の数字が安全なのかも、それが本当の数字なの1,200 Fukushima Mothers Speak(成元哲・牛島佳代・松谷満) 151( 151 )