ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

めて行けたらな、と思います。本当にいろいろな人がいます。震災後、本当にいろいろ考えました。」・「原発事故への考えをめぐり友人を何人も失ったという話は、けっしてめずらしくはない。」・「1 番心苦しかったのは、周りのお母さん達との考え方がちがう時、子供がその事で友達に何か言われたり(どうしてカゼじゃないのにマスクしてんの?等)した時でした。集団生活の中での大変さがありました。」7.3 外部「福島」出身者に対する差別や偏見の不安がある。内容としては、結婚や就職等の際に不利益を受ける可能性を指摘するものが多い。・「夫の仕事も、福島ナンバーを見た関東の人が、『放射能が移る!!』と捨てぜりふを言われ、すごく不愉快な思いをして、出かけるのもそれから嫌になり、こわかったので、今でも他県の人が信じられないし、嫌いです・・・。」・「この先、結婚する年令をむかえた時にも、原発のあった、福島の女の子だからと、相手の方からけねんされることはないだろうかとか、考えれば、考えるだけ問題はつきないのですが・・・。」・「子供を見ていると『このままで良いのか?何をすれば良いのか?子供の将来はどうなるの?放射能のせいで結婚出来ない?親として責任を持てるの?』と自問自答の繰り返しです。」・「心配なことは、子供たちが就職や進学先、結婚で不利益をこうむらないかということです。福島で生きていることは、他の地域で生きることとほとんど違いがありません。普通に暮らしています。まあ、今、住んでいる人たちは、もう気にするのもやめた思考停止の人たちと言われればそうかもしれませんが。あんまり気にしすぎると、そのこと1,200 Fukushima Mothers Speak(成元哲・牛島佳代・松谷満) 147( 147 )