ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

に、不安ではあるけども大丈夫かもしれない・・・でも、大丈夫じゃないかもしれない・・・と、どっちつかずの人はなかなか参加する気になるのは難しいです。いろいろ考えてもいろんなことが矛盾しているような事態です。もう気にしないでいよう、と思ってもいや、気にしないでいようと思うことがもうまずいんじゃないか、とか。」・「同じ地域に住んでいる方々との交流も元々少ない地域なだけに、もっと交流の持てる地域であったら良いのに・・・と思う。育児に対して、原発事故に対しての交流だけでなく、地域のコミュニケーション力が高まるような地域になれば子育てもしやすくなると思う。」・「大好きな福島で安心した子育てができないことが残念で仕方ありません。毎日毎日、放射能を意識しない日はありません。子供たちの健康への不安も同じです。」・「夫にも本音を言いにくいところもあります。福島にきて5 年。仕事もせず、妊娠・子育て、と外とつながっていなかったこともあり、友達もおらず、原発事故や放射能への不安など、悩みを話せる人もいません。(例えいても、現在の福島の雰囲気では、不安など表に出せないかなぁ・・・) もう、事故は起きてしまって、時計の針は戻せません。だから考えても仕方ないと分かっていても、『なぜ・・・』『どうして・・・』ばかりで前向きになれずにいます。……また、先日報道された『福島の子どもの肥満傾向が高い』というニュースも、母親を追いつめるものです。福島で生活するお母さんたちも、できるだけ運動させようと努力しています。今後、子どもたちの体力測定の結果などのニュースに接するのが怖いです。私たちはこれ以上何をしたらいいんでしょうか。」144( 144 )