ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

子供と作業しました。その時にどれだけ外部被曝したのか・・・。私の死産はもしかしたらそれが原因かも・・・。この可能性は一生抱え、時に死産した苦しみと共に後悔をわき上がらせます。」ウ特徴出産に関しては、福島で妊娠すること、妊娠中を過ごすことについて不安を抱いている。放射能が胎児に悪影響を及ぼすことを懸念する不安である。出産を躊躇する意見もあり、影響は大きい。情報に対する信用不安が原因となっている可能性がある。また、放射能が流産(死産)の一因となっている疑念を払拭できないという心理的ダメージを受けていることを指摘する意見があった。これも情報に対する信用不安が原因となっている可能性がある。6.4 その他子育てに関する不安子育てに関する不安は多種多様である。・「やはり、まだまだ不安の中で子育てをしているという事をわかってもらいたい。今後の不安は無くなりません。」・「福島に住む子育て中の親は誰しも今回の原発事故について不安や悩みを抱えているのは事実です。しかし、現状は原発や放射能に関する話題を話そうとすると嫌な空気になり、話したくても話せない状況です。」・「原発事故後は子育てに不安がある生活になってしまいました。経済力も力もない私は、この地で一生生活していきます。しかし、将来、子供達に肉体的・精神的ないたみをさせてしまうのかと、不安になってしまいます。」・「親が怖いと思えば、子供が不安に成るので、前向きに生活して子育てをして行きたいと思います。」1,200 Fukushima Mothers Speak(成元哲・牛島佳代・松谷満) 141( 141 )