ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

を浮き彫りにしている。さらに、子どもに不自由な思いをさせることで心痛を受けている親も少なくない。例えば、「一番多感な時期に外遊び(すな遊びや散歩など)をさせてあげられなかったのが非常につらいです」という意見は、このような心痛を率直に指摘するものである。6.2 放射能対応子どもの放射能対応に関する意見は、①「子どもの検査」、②「積算計(ガラスバッジ)」の2 つに分けられる。ア子どもの検査子どもの検査については、検査に対する不信、検査結果に対する不安、検査の要望等がある。・「子供が4 人います。1 人目の高1 の娘と2 人目の中1 の息子が甲状腺の検査をして、のう胞がありました。……次の検査は2 年後となっていますが、本当にほおっておいて大丈夫なのか不安です。例えば、大人の乳ガン検査などで、のう胞らしき物が見つかったとしても、2年もおいておかないと思います。」・「原発事故~1 年くらいまでは、放射能による影響について知識が乏しくあまり深く考えていませんでした。しかし、子供の甲状腺エコーの結果、A2 判定で嚢胞があることを知り、だんだん怖くなっていきました。そして、無知でおろかな自分を責めました。何故あの時逃難しなかったのか、何故あの時子供を外に出してしまったのか。たぶん、この後悔は私が死ぬまでずっと続くのだろうと思います。」・「家の子供は4 才と2 才でまだ小さいので甲状腺検査とかホールボディーなどを成長に合わせて成人するまで検査してほしいと思います。」1,200 Fukushima Mothers Speak(成元哲・牛島佳代・松谷満) 135( 135 )