ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

4 才の子も毎日ゲームをするだけで外遊びをすることがなくなりました。子どもが外で遊びたがらないのです。きっと事故後ずっと外出を控えたり、外遊びをしていなかったからでしょう。運動不足も心配ですが、子どもたちが『外遊び=楽しい』ということを忘れてしまったことや外は遊ぶ場所でなく、放射能があって危ない場所と思っていることにとても悲しく思います。」・「雪を見れば、子供たちは遊びたいだろうけれど、遊ばせるのに、何の不安もないはずが無く、雪遊び、外遊びが制限され、子供への説明にも困ります。子供は『毒なの?』と聞いてきます。そんな子供たちが、将来、自分の子供を持った時、どうなるのでしょうか?心が痛いです。」・「家の除染もまだ始まらない今、外でめいいっぱい遊ばせたいという気持ちと本当に子ども達の体に影響がないのかという不安な気持ちがぶつかっている。子ども達と庭でサッカーをするのが楽しみだった夫も、『仕方ない』とキレイに生えそろった芝をはがしているのみて少し切なくなった。」・「原発後、外では遊べなくなりました。子供には外にはバイキンがいるから遊べないの!と言って聞かせました。(当時2 才)マスクも出来るだけさせました。苦痛だったと思います。自分も、家に居る事が多くなりイライラして子供にあたってしまう事があり、毎日反省していました。今、現在は、長時間は、無理ですが、少しだけなら外でも遊ばせています。」・「原発事故からしばらく経ち、線量も平常時と比較すれば除染した場所でも4 倍以上はある(保育所は0.2 ある)にもかかわらず、外遊びや雪遊びをさせてもいいか、アンケートを書かされて、親の確認を取り、遊ばせるという状況に疑問を感じています。」・「通う予定の幼稚園ではまだ外遊びをしていません。気持ちとしては、30 分程度でも伸びのびとしてほしいと思っていますが、そうもいか1,200 Fukushima Mothers Speak(成元哲・牛島佳代・松谷満) 129( 129 )