ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

ア避難・二重生活の費用避難した家庭は、避難先の住宅費用や家財の購入費用のほか、母子避難の場合は二重生活のため生活費全般が増加するといった意見があった。これについては、前記「避難している」、「避難したが戻ってきた」に挙げた意見のほか、次のような意見があった。・「とにかく二重生活お金がかかる! 交通費もばかになりません…。」イ放射能対策費用放射能対策費用としては、除染費用、線量計等の機器の購入費用、学校の送迎によるガソリン代等がある。・「家が山沿いなので、山を除染しないと安心して生活できない。住んでいる地区は住宅の除染がまだまわってこないため、実費で業者をたのんで除染した。」・「放射線に対する物の購入(洗浄キ、線量計など)……に対する補償がきちんとされていない」・「家を何度も洗浄し、畑や庭の土を取っても、その費用はどこからも出ません。学校の送迎でガソリン代もかさみます。」・「事故後、うちは自営で建築業ということもあり、家を高圧洗浄で洗い、家の前の庭は土を入れかえてコンクリートをうちました。」ウ外遊びの代わり外遊びを制限する代わりに、保養や習い事をしたり、有料の室内遊び場を利用したりすることがある。これについては、前記1(2)「保養プログラムの拡充を望む」に挙げた意見のほか、次のような意見があった。・「週末は、子供達を外で元気に遊ばせたいと思い、私は以前の職場を辞め、土曜日も休みの所を探し、転職し、なるべく県外に行くようにしていますが、毎週だと、出費もかなり多く、毎日の生活をきりつめ1,200 Fukushima Mothers Speak(成元哲・牛島佳代・松谷満) 123( 123 )