ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

4.2 洗濯洗濯物は外干ししていないという意見があった。その理由としては、放射能被ばくへの恐れが指摘されている。・「家の前にあるゲートボール場がホットスポットで、洗たく物を外に干せません。布団ももちろん干せません。前の様に晴れている日には外に干せるようにしてもらいたいです。」・「原発事故後、……毎日窓も開けず、掃除は水ぶき、洗濯は部屋干し、お布団はコインランドリーに持って行き、乾燥機にかけ……てみたりと、毎日毎日ピリピリした生活をしてきました。今は、ここまでではありませんが、それでもまだまだ不安・心パイになります。神経質って言われた事もありました。正直、心も体もつかれました。」・「毎日思っている事は、出来れば洗濯や布団を外吊るし出来て、何も気にせず玄関や窓を開放出来て、休日は近所の公園で子供と一緒に遊べる(砂遊び等)元の生活スタイルに戻りたい。あの日(3 月11 日)以前に戻って、生活したい、生活させて欲しいです。」特徴としては、外干しによって放射能が家屋内に浸入することを不安視していることが挙げられる。放射能を取り除くことが困難な状況を前提とすると、室内干しやコインランドリーの利用によって対処するしかない。室内干しは、雑菌(臭い)や乾きにくい等の問題があり、日常的にストレスを感じさせる。また、エアコン代の高騰を指摘する意見もあり、家計負担が増加している家庭もある。5 家計5.1 収入収入に関しては、失業等により減少したという意見があった。原発事故1,200 Fukushima Mothers Speak(成元哲・牛島佳代・松谷満) 121( 121 )