ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

も子供にはと思うのだが、なかなかいい出せなくて困っている。また、飲料水も購入したり、高圧機で家の周りを何度も洗い流したりして今まで以上に出費がある。」・「原発事故があってから、なるべく県外の方へ子供達を遊びに連れて行ったり、県外産の物を取寄せたりして食べさせる。水道水は、一切使っていない。といったことをしています。いつになったら普通の生活になるんでしょうか?」・「事故からもすぐ2 年がたちますが、未だに原発事故に併う出費(放射能除去に良いとされる食品や、県外産の米・野菜の調達、子供のために車で往復2 時間かけて公園など移動をし、ガソリン代、一字疎開による二重生活など)で、いくら賠償金(家族全体で80 万ほど)を受けとっても、震災前の貯金まで戻らないし、未だに赤字の生活。」イ地元産の食材や水道水を使わざるを得ない/使っている地元産の食材や水道水を使っているという意見の中には、健康に対する不安を指摘するものや、食材の流通事情や家計の事情で仕方なく地元産の食材や水道水を使っているというものがあった。・「チェルノブイリの事件から、今になって色々出てきてる問題をTVで観ていると、地元で取った物を食べていた人に多く出てると思い、出来るだけ他県、北の方か東京より遠い方から買入したいと思っておりますが、だいたいが近くの県しか売ってなくそれも不安です。」・「農家でもあり、食に関しては、とても悩み、私はノイローゼぎみです。”大丈夫”と言われる数値であっても、心から信用できない自分がおり、不安でしかたがありません。周りは、自分と同じようには感じておらず、自分だけが不安で、無駄な心配をしているとバカにされる気分にもなり、頭がおかしくなりそうで、不安をのみこんで考えないようにもしています。」・「自分の家の畑で採れた野菜や米を放射能測定器で測って基準値に満118( 118 )