ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

た線量が高い場合は、市できちんと測りに来て、それで高い場合は、除染の対象にしてほしいです。さほど高くない場所が、大まかに高い地区として、判断され、作業が進められているのが現況です。」・「行政の対応を信じ、現在自宅除染を待っている状態です。しかし、仮り置き場も決まらず、小さな子を持つ親としては、早く何とかして!という思いです。町内会でも、もめにもめてこの状態です。周りの住民ともうまく暮らしていけるよう、こういった地域をどうにかして下さい。という思いです。となりの町内会はすでに除染もおわり、心はあせるばかりです。富成幼稚園、富成小、ともに来年度は入園児、入学児ゼロという、悲しくじつにさみしく感じてみんな暮らしています。本当に人口は減る一方です。」・「長女の小学校入学を機に福島に戻ることを決めましたが、森合小入学説明会時に敷地内の12μSv/h を超える場所がある。予算がなく除染できていない。という話を聞いて大変不安です。公立小学校内でそんなエリアが残っているなんて異常です。予算がないで済まされてほしくないです。」エ(実施の有無にかかわらず)除染の効果に疑問がある除染の効果を疑問視する意見もあった。・「周囲が山林の地域で除染して、効果があるのでしょうか?その場しのぎの除染では意味がありません。多額の費用がかかっているのですから、もう少し、現実的な取り組みをしなければ、いつまでたっても除染のくり返しではないかと思います。」・「除染してももう線量はさほど下がらないと思います。その中でより安全に生き抜く方法を考えていきたいと思っています。そんな視点を自治体はもってほしい。」・「除染作業といっても、表面はたしかに線量は低くなっても結局はとなり近所に流れていっているだけで何も変らないと思う。」1,200 Fukushima Mothers Speak(成元哲・牛島佳代・松谷満) 115( 115 )