ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

・「少しずつですが、心も落ちついてきました。夏休みなどは、保養などもできたらと考えています。何か情報などがあれば、教えていただけたらうれしく思います。」ウ保養に満足した保養を体験して、保養についての必要性を訴える意見があった。・「福島っ子を使って夏休みや冬休みは保養に行っています。そういう所しかたよる所がないので続けてほしいです。」エ特徴保養に関する意見は多い。その背景には、子どもの外遊びの制限がある。つまり、外遊びの代替手段として保養を位置づける家庭が多い。保養には交通費や宿泊費などの費用が必要となるが、各家庭の経済力には限界がある。そこで、保養プラグラムに大きな需要がある。これに対し、供給されている保養プログラムは十分でなく、むしろ減少傾向にある。その結果、保養プログラムの拡充を求める意見が多く寄せられているものと考えられる。なお、保養に関する情報については、インターネット上に保養情報を整理したサイトが存在していた可能性がある。しかし、インターネット環境がないなど、何らかの理由により情報にアクセスすることができない家庭が存在する。紙媒体はコストの問題や情報がリアルタイムではないという問題があるが、情報伝達方法を工夫する必要がある。3.3 除染関係除染に関する意見は、①「除染にある程度満足している」、②「実施された除染に不満がある」、③「除染を望む」、④「(実施の有無にかかわらず)除染の効果に疑問がある」の4 つに分けられる。1,200 Fukushima Mothers Speak(成元哲・牛島佳代・松谷満) 111( 111 )