ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

ページ
111/198

このページは 中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号 の電子ブックに掲載されている111ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

て、避難しないという決意を明確に示した人はきわめて少ない。多くの人が、「避難しない」=「放射能をめぐる様々な不安」、「避難する」=「家族と離ればなれになる、家計負担の増加」というジレンマを抱えている。3.2 保養関係保養に関する意見は、①「保養プログラムの拡充を望む」、②「保養に関する情報を得たい」、③「保養に満足した」の3 つに分けられる。ア保養プログラムの拡充を望む比較的安価に保養することのできるプログラムの要望に関する意見があった。例えば、プログラム数の増加、対象者の拡大、保養内容、契約リスク、不公平感等である。・「保養サービスをもっと増やしてほしい。抽選などで行けないのはかなしい。県外に出ることで、少しだけでも安心できる自分がいる。」・「未就学児を対象にした支援(主に保養)を増やしてほしいです。」・「長期休みの時だけでも、何も気にせずに行く事ができる保養プランがあれば、少しでも楽しく、すごせればうれしいです。」・「高速道路無料化やふくしまっこプロジェクトなども昨年3 月に終了してしまったので、子どものためにもっと続けていって欲しいです。」・「子供達、自分の為にもリフレッシュ(保養)したいと思うが、ガソリン代等の出費がかさむので家計に大きな負担がかかる。」・「保養のプロジェクトも多々ありますが、人数の制限(子ども5 名以上etc)があり、家族だけでは、使えなかったりします。もう少し個々が利用できるものがあれば、親の負担も軽減できるのではないかと思います。」・「定期的に保養に出したいと考えてはいますが、受けいれ団体もだんだん少なくなり費用も私達にとっては高額になってきました。」1,200 Fukushima Mothers Speak(成元哲・牛島佳代・松谷満) 109( 109 )