ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

ウ避難したいができない避難したいが、できないという意見がある。その原因は、家族と離ればなれになることの不安、家計負担の増加、仕事、家(のローンなど)、環境を変えることの不安、親族への後ろめたさなどである。・「家を建て、避難をしたくても、できない状況です。」・「できればこんなところに住み続けたくないが、住宅ローンもあるし、主人の仕事が辞められないので仕方なく毎日をやり過ごしている。子供の事を考えると家族は同じ場所で暮らすのが一番だと思うので。」・「避難したくても出来なかったことを悔やしく思う気持ちもあれば、いざ避難した所で、旦那と離れる事の不安、お金の不安もたくさんあり、食欲もなくなるほど考えてしまいずっと福島にいました。」・「福島などは、都会とは違い、ほとんどの人は地元に根付き、なかなか避難するなど、気持ちの面で難しいし、本当にお金のない人達は簡単には避難など出来ません。」・「母子家庭なので、他県に避難をして、知らない土地で全く知らない人の中、仕事もあるかどうかもわからないままでは、避難はできなかった。」・「避難したくても、戻ってから主人の両親との関係がぎくしゃくするのではないか、娘が新しい生活、友達になじめないのでは・・・と思い、あきらめるしかなかったのが、本音です。」・「避難者の生活は今も大変だとは思いますが、避難者は避難したくてもできない地域の人との賠償額等の差に不満を感じます。」・「子供が体に影響があったら、なんで福島に居たのか、なんで一番大事な物を守ることが出来なかったのか、悔やみきれない。・・・事情で避難出来ない人の為にも、国・県・市がもっと親見になって考えてほしい。」・「避難できるのも家計にゆとりのある人達のように思います。こどもの心と体に影響があるのでは?と心配しても、いろいろな理由があ106( 106 )