ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

ページ
104/198

このページは 中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号 の電子ブックに掲載されている104ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

3 生活拠点3.1 避難関係生活拠点のうち、避難に関する意見は、①「避難継続中」、②「避難したが戻ってきた」、③「避難したいができない」、④「避難しない」の4 つに分けられる。この意見のうち、最も多いのは「避難したいができない」、その次が「避難継続中」、「避難したが戻ってきた」の順である。ア避難継続中避難を継続している人の中には家族と離ればなれになることの不安や家計負担の増加を訴えている。・「原発事故があって以来、避難したくても子どもたちの学校や夫の仕事(ガソリンスタンド)の都合で引っ越すこともできずにいましたが、週末や夏休み、冬休みだけでも避難したいと思い、山形県米沢市に避難できる部屋を借りることができて安心したものの、家賃は負担せずにすんでも、電気・ガス・水道など福島←→米沢の往復でガソリン代もかさみ、生活は日をおうごとに苦しくなるばかりです。」・「原発後から、家族とはなればなれで、母子世帯です。たまに地元に帰省したりしましたが、私自身、精神的にまいっています。子供のため・・・と思い避難していましたが、子供の心の方が最近不安定になってきており、いままでガマンしていた事、本当はとてもさみしく家族と一緒に暮ら事をのぞんでいるようです。」・「自主避難しているという状況もなかなか理解されずらい。いずれ戻ってきて生活するにも不安。避難し続けるのも経済的にも、家族が別れて暮らしている状況が精神的にも大変。でも子どもの健康のためにはできる限りしたいと考えている。しかしいつまで続けられるか・・・。」・「震災時、第2 子妊娠中で、出産後はずっと線量の低い実家に子供た102( 102 )