総合政策学部坂田隆文ゼミ/株式会社中日ドラゴンズ、附属中京高校との「産高大連携講義」(第2回)を実施

 今年1月にスタートした、株式会社中日ドラゴンズ、附属中京高等学校、総合政策学部・坂田隆文教授のゼミの3者で進める産高大連携講義「商品企画を通じた課題解決型学修」の第2回目が2月17日、附属中京高校で行なわれた。本講義は、高大連携教育の一環として、中日ドラゴンズのご協力のもと、附属中京高校の生徒と坂田隆文研究室の学生が、共同で新商品の企画立案を行い、それらを中日ドラゴンズに対して提案発表することを目的とした取り組みである。

IMG_0043.JPG

 第2回目となる2月17日の授業では、坂田教授による課題発見能力やコミュニケーション能力等の"社会で求められる能力"についての講義が行われ、大学や社会では主体的に行動することが求められること、そして高校生の時期からそれを意識することを心掛けることが大切である、というアドバイスが送られた。続いて受講者を3つのグループに分け、前回の講義で提示された課題(中日ドラゴンズのマスコットキャラクターを活用したグッズのアイディア創出)をもとにグループワークを実施。3月17日の最終回に提案発表するグッズの絞り込みの作業が進められた。講義の終盤には、各グループが企画立案する商品の発表がなされ、発表時までに具体化すべき項目(材質、価格、販路、購買者層等)について、全体で意見出しを行い、共有を図った。

 次回の講義では、各グループにおいて提案発表する商品について、詳細設定まで具体化させる作業を進めていく予定である。

〔今後の予定〕

 第3回:2017年3月10日(金)(会場:附属高校)

 最終回:2017年3月17日(金)(会場:附属高校)

*平成26年に文部科学省より公表された「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について」答申以降、大学と高等学校をつなぐ高大連携事業の推進が求められているが、今回の取り組みは、その「高大」に「産業界」も交えるという点で全く新しい試みであり、従来の高大連携教育活動や産学連携教育活動に大きな一石を投じるものといえる。

IMG_0059.JPGIMG_0054.JPG

■ 一つに絞る難しさ

 各自100案、50案を持ちよりチームで合計400以上ある案の中から、チームの皆が納得する一つに絞ることに大変苦労しました。

 私たちのチームは、大学生3人高校生2人で、初対面であるということから、初めはほとんど大学生だけでの話し合いになってしまっていました。高校生に積極的に話を振ったりし、また、高校生が持ってきた案はイラスト付きで分かりやすく意見が弾んだことで、高校生も一緒に話し合うことができました。そのおかげで、私たちだけでは出なかった意見を出すことが出来ました。

 案が一つに絞れてきたとき、ある意見が出て振り出しに戻るということがありました。一つの案に絞れても、それが現実的に可能か、それを欲しいと思うかなどを考えると、これは無理だということになり、また違う案を考えなければなりません。

 チームで案を一つに絞ることに大変苦労しましたが、この案を今以上に良いものにするために、チーム皆で頑張ります。

(総合政策学部 尾﨑美憂)

■ 先輩としての自覚

今回の第2回目となる産高大連携講義では3つのグループにわかれそれぞれが考えてきたアイデアを出し合いグループ内で1番いいと思うものを話し合いました。その中で私が感じたことは円滑な話し合いをするためなど、様々なことに対する先輩としての気配りです。

 今まではグループディスカッションなどを行う上で先輩方や同い年とやることがほとんどでしたが、前回と今回を通じて後輩がグループ内で言いたいことを言えるような気配り、気遣いを今まで先輩方がしてくれていたということを改めて感じました。

 今は自分がその先輩方の立場であるということを自覚してこれからの講義でもやっていくべきだと感じました。

産高大連携講義は残り2回となりますがこれからも高校生とお互い刺激しあい先輩としての自覚を持ちながらよりよりグッズを提案できるようより一層頑張っていきたいと思います。

(総合政策学部 金田純輝)

■こだわりを持った商品の提案

 チームメンバーが持ち寄ったアイデアはどんなものなのだろうとわくわくした気持ちで挑んだ講義。今回第2回目となる産高大連携講義では、ドアラを活用したグッズのアイデアを各自が持ち入り、1つに絞るために各グループで話合うチーム作業を行いました。

 議論の中では、「なぜそうなるのか」という論理と「具体的にどのような商品にするのか」というアイデアにこだわって進行していくことを心がけました。アイデアは活発に意見が交せたものの、論理の部分を深掘りするところまでは至りませんでした。形状や価格売り場やパッケージングなど「なぜそうなるのか」を常に考え、売れるという根拠のもと、愛着が持てる商品の提案を行っていきたいと思います。また、その目標を達成するためには、質問が出ないくらい論理とアイデアを固めていく必要があるということも再認識しました。

 産高大連携講義の活動を通じ、高校生と試行錯誤していく中で、とことんこだわりを持った商品を提案することの面白みを感じていきたいと思います。

(総合政策学部 鈴木くるみ)

2017/02/23

  • 記事を共有