総合政策学部坂田隆文ゼミ/株式会社中日ドラゴンズ、附属中京高校との「産高大連携講義」がスタート

 産高大連携講義「商品企画を通じた課題解決型学修」が、1月27日よりスタートした。この取り組みは、中日ドラゴンズのご協力のもと、株式会社中日ドラゴンズ(以下、中日ドラゴンズ)、附属中京高等学校(以下、附属高校)、本学総合政策学部・坂田隆文教授ゼミの3者で進める高大連携教育の一環として、附属高校の生徒と坂田隆文教授研究室の学生が共同で新商品の企画立案を行い、それらを中日ドラゴンズに対して提案することを目的とした取り組みである。

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坂田教授による講義

 第1回となる1月27日の授業では、坂田教授が附属高校の生徒7人に対して、大学における学びや社会で求められる能力等についての講義を行ったあと、生徒を3つのグループに分け、提示した話題に関するグループディスカッションを行った。各グループには、坂田ゼミの6人が加わり、議論の進行をサポートした。ディスカッションでの検討内容の発表後、坂田教授による総評を通じて、参加者間でこの取り組みのねらいを共有したうえで、講座の最後には、次回までに各自で検討する課題(中日ドラゴンズのマスコットキャラクターを活用した新商品のアイディアの創出)が具体的に提示された。

 次回以降の講座では、各自が持ち寄った新商品のアイディアをもとにグループワークを行い、より具体的な企画立案の作業を進めていく予定である。

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    ディスカッションの内容を発表     附属高生と進行をサポートする学生

■ 産高大連携講義を通して学んだこと

 今回、産高大連携講義を通して私が学んだことは主に二つあります。一つ目は、人とは違った独自性が重要ということです。グループディスカッションでは最も正解らしいことを話し合ったのですが、私たちはただ話し合っただけで、他のチームと似通った意見ばかり出してしまっていました。それでは差がつきません。差をつけるためには独自性が重要だということを学びました。

 二つ目は初心を忘れないということです。自分自身が初心を忘れていたということではないですが、高校生を見ているととても新鮮さがあり自分も常日ごろから新鮮さ、謙虚さを忘れずにやっていくべきだと思いました。

(総合政策学部 金田純輝)

■ 自分の役割と成長

 この講義を通し、自分の役割に対して責任を持つことの大切さを学びました。今回のグループディスカッションでは、チームの進行役としての役割を努めました。先輩がいらっしゃらない中、論理を追求するだけでなく、話し合いをまとめることの難しさと責任を感じました。

 また、「オリジナリティを持つ意見だったかどうか」という観点からディスカッションを進めることまで考えが至っていなかったことを反省しています。これからは、他者とは違った観点からも物事を捉え、周囲と差を付けられる意見を盛り込んでいくことを心がけます。

 「産高大連携」という貴重な機会を通じて、高校生とともに自分自身を成長させていきたいと思います。

(総合政策学部 鈴木くるみ)

■ 後輩がいるからこそ学べること

 今回の産高大連携講義は私にとって初めての後輩との講義でした。大学生になってからの講義では後輩との関わりが一切なく、先輩方を見て様々なことを吸収し学んでいた立場でした。しかし、今回後輩と一緒に講義を受け、ディスカッションをする上で先輩としての自覚を持ち、お手本にならなければいけないと改めて姿勢が正されました。

 そして、ルールがある上で他人とは違う角度からみた意見を持つことを大切にしていこうと強く思いました。この意識を今後もつなげていき、常に当事者意識を持ち行動していこうと思います。

(総合政策学部 笹岡千花歩)

 *平成26年に文部科学省より公表された「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について」答申以降、大学と高等学校をつなぐ高大連携事業の推進が求められているが、今回の取り組みは、その「高大」に「産業界」も交えるという点で全く新しい試みであり、従来の高大連携教育活動や産学連携教育活動に大きな一石を投じるものといえる。

〔今後の予定〕

 第2回:2017年2月17日(金)(会場:附属高校)

 第3回:2017年3月10日(金)(会場:附属高校)

 最終回:2017年3月17日(金)(会場:附属高校)

2017/02/08

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