総合政策学部坂田ゼミ/山県市観光振興加速化協議会に企画提案

 総合政策学部・坂田隆文教授ゼミは11月18日、岐阜県山県市観光振興加速化協議会に対して提案発表を行いました。これは同ゼミが約3ヶ月かけて考えた「山県市に多くの観光客を集める施策」に関する提案発表で、市役所産業課、山県市観光協会、山県市商工会、地方銀行、旅行代理店、観光施設の方を含む協議会メンバーから「原価計算の視点から考えてもすごくリアリティのあるアイデアで良かった」、「うちが今やっていることや、やろうとしていることにとてもフィットした提案だった」といった感想を頂きました。

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プレゼンするゼミ生

■ 私たちだからこそできること

 「岐阜県の山県市を活性化するプロジェクトに参加できるかもしれない」というお話しを聞いたとき「岐阜県?山形県?どっち?」というように、無知の状態からスタートした山県市活性化プロジェクト。山県市へ視察に訪れた際、不便な点が多く、山県市に人が来ない理由は沢山ありましたが、自然がいっぱいあり、ゆっくり時間が流れる素敵な場所だと思いました。

 私たちのチームでは、山県市の素晴らしい自然を生かし集客に繋げたいと考え、親子で自然体験ができるスタンプラリーを盛り込んだリーフレットの提案をしました。リーフレットを作成するために街中のリーフレット215枚を回収して調査をしました。また山県市に既に置いてあるリーフレットの内容と似ていては私たちが作る意味がないと感じたため、私たち大学生らしさが詰まった内容にすることを意識しました。実際に山県市の方々に提案プレゼンをした際、「地元の人には考えることができない斬新なアイデアで、おもしろそうだね」という意見をいただくことができたのを誇りに思います。

(総合政策学部3年 齊藤梨沙)

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提案を行った坂田ゼミ生3人

■ 地域活性化という難点

 私たちのチームは、まずは山県市という名前だけでも知ってもらうことを目的とし、特産物を使った商品の提案をさせていただきました。発表した上で一番感じたことは、自分たち学生と山県市の方々の「理想」の形の違いです。地域活性化は名前が知られるというだけでは満足のいく結果になったとは言えず、訪れてもらわないと叶わないと多くの意見を頂きました。名前を知ってもらうだけでも充分に効果はあるということを上手くプレゼンで伝えることができていなかったこと、山県市に住む人たちの立場になって考えることがあまりできていなかったことを痛感しました。

 今回、一つの市の活性化という難しくもやりがいのある提案を考える機会をいただき、多くのことを学ばせていただきました。今後の活動にも、この経験を活かしていきたいです。

(総合政策学部3年 松岡采那)

■ 痛感した考えの甘さ

 9月に視察に行かせていただいた際に、山県市は緑豊かで地域住民同士の仲が良く、素敵な市だと感じました。しかし一方で364人に独自にアンケートを行ったところ、全く知名度がないことがわかりました。そこで私たちはまずは知名度を上げることができないかと考えました。

 私たちのチームは特産物を使った提案を考えましたが、パッケージイメージ、価格、販売方法、販促方法、競合比較などを考えるにあたり、学生だからこそできる自由な発想が不十分だと思うことばかりでした。また、せっかくゼミで取り組ませていただいているのに、ゼミ生間での情報共有が十分にできなかったことが反省点です。その原因はスピード感のなさと、しっかりと他チームのメンバーを巻き込んで行えなかったということにあると思います。また、企業の方や先生、山県市の関係者の方々を巻き込んだ活動が十分に行えなかったのも悔やまれるところです。今回学んだことをしっかり活かして、ゼミ活動に今後も邁進していきたいです。

(総合政策学部3年 大竹杏果)

※ゼミHP(http://www.sakataseminar.jp/)もぜひご覧ください。

2016/11/21

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