学部生が日本文化を教える
進む国際交流

 米国ジョージア州立ケネソー大学(KSU)の日本語、韓国語を学ぶ学生17人、教授2人が5月26日、中京大学名古屋キャンパスを訪れ、キャンパスツアーや国際英語森山真吾講師の授業「日本語教授法Ⅰ」に参加し、交流した。

 KSUは中京大学と学術協定を結んでいる個別協定校24校のうちの1校、2010年から協定を結んでいる。

 この日の授業では17のグループに分かれ、中京大学の学生が日本文化をゲームなどを通じてKSU学生に伝えた。

 普段、この授業では1年から3年の学生が日本語を英語で教えることを学んでいる。

 参加した幡野梨子(はたのりこ)さん(国際英語3年)は「『マジ・ヤバイ』などの若者言葉を教えました。5分ほどで5,6回行いましたが、みな楽しんでやってくれたようです」と語った。

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 学生同士交流する様子  習字や日本語を学んだKSU学生

 

 KSUで日本語を教えている引率のキャシー・ネグレリ外国語学部助教授は「森山先生が考えてくださった催しが大変面白く、かつ心温まるものでした。学生たちも東京、大阪、京都と移動続きで多少疲れが出ている中、本当に楽しんでいる様子がうかがえました。疲れもとれたようでした。Facebookやメールアドレスも交換し、アメリカに帰っても友達づきあいができそうです」と喜んだ。

 KSUのヒブス・ジェナさんは「中京大学はキャンパスも美しく、また学生も大変親しみやすくてよかったです。もともと伏見稲荷や名古屋城など日本の建築物に興味があり、将来は日本で英語を教えたいと思っています。できれば名古屋がいいと思います」と感想を述べた。

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 フリータイムのKSU学生=国際センターにて

 

 別の学生も「今日は名前を漢字で書くことや折り紙などを教えてもらいました。日本の食べ物も大好きで、とんかつやたこ焼きなどが好物です」と語った。

 KSU学生のプレゼンテーションでは、この夏から留学予定の学生をはじめ、中京大学に交換留学中のKSUの学生、森山ゼミ生など120人以上が参加。KSUの概略や留学の詳細について紹介され、学生は熱心に聞き入っていた。

 この後、KSUの学生は東京に戻り、神社、仏閣、スカイツリーや秋葉原などの日本文化に触れる予定だ。

 中京大学の国際センターでは、セメスター留学や交換留学、海外短期研修だけではなく、ショートビジットとして協定校の受け入れも行い、大学として国際交流を深めている。

 2014年度にもショートビジットが行われ、2016年度はウエスタンカロライナ大学(米国)が5月17日に訪れた。蘇州大学(中国)は7月17日に訪れる予定だ。

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聴講した学生と安村仁志学長(写真中央)、プレゼン後のKSU学生

 

2016/05/30

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