市島プロジェクト研究
「若年層の投票参加促進に向けて」

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 市島プロジェクト研究では、2年次より日本の政治や政策に関する文献の輪読や新聞を使用したディスカッションなどを通じ、国や地方自治体の政策について広く学びます。さらに、愛知県選挙管理委員会等、地方自治体との連携事業や政策コンペへの出場を通じ、実践力を身に付けています。

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 今年度は、愛知県選挙管理委員会および豊田市選挙管理委員会との連携事業において、小学校から高校までを対象に「選挙出前トーク」を企画し、実施してきました。選挙出前トークとは、授業の1コマを利用し、選挙についての講義や模擬投票を通じ、選挙に関心を持ってもらうための啓発事業です。

 私たちの報告である「主権者教育のススメ-“選挙出前トーク”で投票意欲を高めよう-」では、若年層の低投票率の原因を分析し、高校での「選挙出前トーク」の有効性を証明しました。私たちが企画・実施した「選挙出前トーク」を受けた生徒たちは、政治的リテラシーが身に付き、政治的有効性感覚が高まり、さらに投票意欲も高まったという結論を導き出すことができました。

 そこで、私たちの「選挙出前トーク」を全国に広めていくための政策提案を行いました。内閣府に「主権者教育推進本部」を設置し、全国の教育委員会および選挙管理委員会の連携体制を強化させる仕組みの提案です。実現可能性に関しては、現場の方から前向きな反応を得ることができました。

 私たちプロジェクト研究生4人は、個性が強く主張も強いため、なかなか方向性が決まらず立ち止まったことが何度もあります。テーマが難しく、伝えたいことも多く、どうすれば広く多くの人々に受け入れてもらえるのか、伝え方をどのように工夫すれば良いのか、大変苦労をしました。

 それでも4人であきらめずにやったこと、私たち自らが小中高校へ赴き、「選挙出前トーク」を実践し、データ分析を行って授業の効果を証明したこと、その結果が、最優秀賞という素晴らしい賞につながったのだと思います。約半年間研究を重ねてきた分、充実感と達成感は今までにないものでした。

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 今回の経験を通じ、思考力と行動力がさらに高まったと思います。また、自分たちが行ってきたことが高く評価され、大きな自信を持つことができました。今後は、プロジェクト研究報告会で得たものを、就職活動や後輩への指導に十分活かしていきたいと思います。

 今、振り返ってみると、プロジェクト研究報告会にいたるまで、とても多くの方にお世話になりました。

 市島先生をはじめ、プロジェクト研究の卒業生、先輩や後輩はもちろん、愛知県選挙管理委員会事務局および愛知県教育委員会事務局の皆さま、多くの高校の先生方等、多くの方の支えがありました。ありがとうございました。

(総合政策学部3年 井口 小夏、北原 駿、富田 慶、永田 暉)

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2016/04/08

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