国際教養学部生7人が中国で「海外課題研究」
上海大学・蘇州大学で語学習得しながら研究進める

「中国のお笑い文化」

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 私は、高校時代に外国人に日本語を教える日本語教師に関する本を読み、その仕事に非常に興味を持ち、将来、外国語を使って仕事をしたいと思いました。日本国内に中国人が増えており、中国語が一番役に立つと思い、学びたいと思いました。

 自分が興味を持って楽しく研究できる、「お笑い」をテーマに決めました。中国には堅いイメージを持っていたので、あまりお笑いのイメージが沸きませんでしたが、中国にもお笑いがあるはずだと思ったからです。お笑いのスタイルやネタの笑いのポイントを知り、どんな芸人が流行っているのか、中国のお笑い文化について研究しました。

 私は、中国でのお笑い文化の浸透度、ネタにはどのようなものがあるか、日中のお笑いの違いを調べることにしました。まず、自分で中国の動画サイトのお笑いを見てお笑のスタイルを知り、ネタを訳しました。さらに、色々な芸人、番組があるので中国人の友達にお勧めの芸人を尋ねました。そこで一番人気だとわかった周立波という芸人について調べ、ネタを見て訳し笑いのポイントを理解しました。ネタを訳す際に、笑いのポイントが理解できないところもありましたが、中国人の友達に尋ねて教えてもらい、理解することができました。

 堅いイメージを持っていた中国にも多くのお笑い芸人が居て、人気がありました。ネタは訳してみると日本人でも理解できるものも多いと感じました。日本のお笑いと同じように、地域の話や時事問題を指摘するネタも見られました。

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 中国は国土も広く方言がとても強いので違う方言が理解できないことがあります。そのため、すべての番組に字幕がついています。やはり、自分の方言を使う芸人を好む人が多いため、各地方で人気のある芸人は存在するが中国全土で流行するのは難しいようです。「普通語」と呼ばれる言葉が中国全土で通じるようになれば、中国全土で流行することが可能になると思いました。

(国際教養学部2年 奥村優)

 国際教養学部の選択科目「海外課題研究」は、専攻する第二外国語に基づきフランス、スペイン、ドイツ、ロシア、中国の5カ国に留学する。語学の習得と、留学先の文化や社会に関連した研究が目的だ。今年度は43人が2014年8-12月の1セメスター(1学期間)にわたり履修した。

 中国へは、上海大学に2人、蘇州大学に5人が留学し、向上した語学力と研究の成果を得て帰国した。

2016/02/18

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