総合政策学部市島ゼミ生が小学生に向けた「選挙出前トーク」を豊田市選挙管理委員会に提案
「投票のワナ」キーワードにした投票体験、公報や放送使った模擬投票の2プラン

20160106-5.jpg

「投票のワナ」をキーワードに出前トークを発表する千村さん

  8月4日、小学生に向けた「選挙出前トーク」企画案最終報告会が愛知県豊田市役所で開催され、総合政策学部市島プロジェクト研究3年富田慶、2年千村小夏が豊田市選挙管理委員会に対して報告を行い、愛知県選挙管理委員会の方にもご出席いただきました。選挙出前トークとは、小学校高学年、中学校全学年、高等学校全学年を対象に、就学時から選挙の重要性を認識するため、選挙に関する話をしたり、市町村選挙管理委員会の協力を受け、実際の選挙で使用する投票箱などを使用し模擬投票等を行う、いわゆる選挙についての出前授業のことです。

20160106-8.jpg
ポスターで候補者を紹介

 私たちは、6月に豊田市選挙管理委員会の方から18歳選挙権の導入に伴い、小学生に対する選挙出前トークを、従来行われているものとは違う、新たな提案をしてほしいとのお話をいただきました。そこで、現在の選挙出前トークの内容を調査したところ、小学生、中学生、高校生に対してすべて同じ内容の選挙出前トークを行っており、ターゲットが不明確であることや、模擬投票がメインとなっており、小学生が受け身になっていることが課題に挙げられました。

 これら2点の課題をふまえ、選挙出前トークは学校別、レベル別に内容を変える必要があると考えました。よって今回は、小学生のレベルに合わせた2つの提案をさせていただきました。

 1つ目の提案は、アメリカの小学校で実際に実施された「Yes!No!多数決」を参考に、情報を確認せず投票することで陥る「投票のワナ」についてわかりやすく説明するもので、正しい情報を得て投票することの大切さを知ることを目的としています。この提案は小学生が関心を持ちやすいように、3人の校長先生立候補者の掲げる学校目標を読んでもらい、「投票のワナ」にかからないように実際に投票を体験してもらうものです。

20160106-7.jpg
富田さんらが作成した政見放送

 2つ目の提案は、小学生の身近なテーマを題材に、実際の選挙同様、公職選挙法で認められている選挙公報やポスター、政見放送を利用して、模擬投票を行うことで、投票行動決定の手順を学びます。ワークシートの穴埋めをしながら、実際の選挙で求められる情報の集め方を学び、自ら判断し、投票することを経験することで、考えて投票する力を身に付けることを目的としています。

 最終報告会では、豊田市選挙管理委員会、愛知県選挙管理委員会の方々から、「小学生には表現が難しいのではないか」、「ワークシートを書くには、政見放送のスピードが速いのではないか」といったご指摘をいただきました。実際の現場を知る方々からのご意見は、私たちが想定していた以上に「若者のために」こだわりの詰まったものばかりで、いただいた意見をふまえてさらなる修正を加え、より良いものにしようという意欲となり、大変実りある会となりました。さらに自分たちの提案を理解、納得していただくのは難しいということも痛感し、小学生向けにはさらなる工夫が必要であるとことがわかりました。

 今後、提案した2案を採用していただき、実際に豊田市内の小学校で「選挙出前トーク」を私たち市島プロジェクト研究の学生が、豊田市の選挙管理委員会と協力して行います。選挙出前トークが、未来の有権者である小学生にとって、少しでも政治や選挙に関心を持つきっかけとなればと思います。 

(市島プロジェクト研究2年 千村 小夏)

20160106-6.jpg
発表の後に意見交換する選管委員・事務局とゼミ生

2016/01/06

  • 記事を共有