総合政策学部坂田隆文ゼミが名古屋鉄道に提案
「名鉄ミューズカードの加入率を高めるための企画提案」

 

 総合政策学部・坂田隆文ゼミは12月7日、名古屋鉄道株式会社に提案発表を行いました。これは同ゼミが約半年かけて考えた「名鉄ミューズカードの加入率を高めるための企画」に関する最終報告です。なお、この発表は中部マーケティング協会主催「大学生のためのマーケティング研究講座」の取り組みとして行われました。

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名鉄社員と打ち合わせる坂田ゼミ生

 

■次なる課題の発見

 名古屋鉄道株式会社への提案プロジェクトのリーダーに、私はすぐ名乗り出ました。今までも何度かリーダーを経験していて、スケジュール管理もチームメンバーを率いていくのにも、そこまで不安はありませんでした。

 しかし、このプロジェクトリーダーは今までに感じたことがないくらい苦労をしました。その苦労は2つあります。1つ目は「困難が起こった際のチームのモチベーション管理」です。なかなか思ったような提案が出来ず、あれを考えても駄目、これを考えても駄目と、どうしていいか分からなくなってしまった期間があり、その時のチームの雰囲気やモチベーションは決して良いものではありませんでした。こういう時にチームの雰囲気を作っていくのがリーダーとしての役割なのに、私はそれが全く出来ずにいました。しかし、このままの雰囲気ではいい企画は出ないと考え、パソコンの前で根を詰めるだけでなく、食事の時の会話の中から出た話を企画とからめてみたり、実際に名鉄の駅に行き調査をするなどして、楽しく企画を進めていくことを心がけました。

 苦労したことの2つ目は「名鉄の方との関係づくり」です。今まで企業の方との連絡はゼミの先生や先輩がとって下さっていたので、自分が中心となって担当する場面は初めてでした。当初は作業結果や用件のみを連絡していましたが、ある打ち合わせの際に、名鉄の方は私たちの企画に対して私たちと同じような想いを持ってくれているのかと疑問に感じ、自分の連絡の取り方を改めようと思いました。何気ないことでも報告してみたり、結果ではなく途中経過で意見を伺ったり…、そうしている内に名鉄の方との関係性が深まり、良い打ち合わせに繋がって、納得する企画を作り上げることができました。

 今回の経験を通して、自分が何かできるようになったことがあったとしても、それを乗り越えたら次の課題、また乗り越えたら次の課題が出てくるというように、学びにゴールはないのだと感じました。これからも自分の現状に満足することなく、新たな学びを得るためゼミ活動に邁進していきたいと思います。

         (総合政策学部 3年 松田萌)

■ 時間は有限

 今まで私は何人もの大人の人に、「時間には限りがあるのだから」と言われてきました。私はこの言葉を理解しているつもりでいました。しかし人生の夏休みといわれているように、私たち大学生には自由な時間が山ほどあります。そのため、時間は有限と分かっていながら、時間が無限にあるような感覚でいました。

 今回のプロジェクトに取り組ませて頂くときもその感覚を持ったまま取り組んだため、提案も、企業の方との関わり方も、チーム内での役割分担の仕方もどれもこれもなかなか上手くいかない時に時間だけがどんどん過ぎてしまい、限られている時間を有効に使えていませんでした。そのため発表間近になって、もっと時間があればあれができた、これができたというものが出てきてしまいました。時間は有限だということを私がもっと意識していたら、今自分がすべきことは何なのかをもっと真剣に考えることができ、私たちの満足のいく過程と結果が出せていたのではないかと思います。

 沢山のことをしようとすればするほど、効率を考えなければなりません。これから私は今回の経験を活かし、限られた残り少ない大学生活で自分の成長のために何ができるのかを考えて、満足のいく過程と結果を出せるようにもっともっと努力してきます。

         (総合政策学部 3年 石川萌依)

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最終成果報告会で発表する坂田ゼミ生

坂田ゼミHPもご覧ください。

2015/12/18

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