経営学部中村雅章ゼミと総合政策学部坂田隆文ゼミの計3チーム
中日ドラゴンズ球団事務所で企画商品の提案発表会
経営学部中村雅章ゼミと総合政策学部坂田隆文ゼミは12月10日、中日ドラゴンズ球団事務所にて企画商品の提案発表会を開きました。
これは「野球観戦を楽しむためのグッズ」や、「若者を集客するための企画」といったいくつかのテーマで学生たちが企画し、1~2カ月に1度のペースで球団事務所に報告、そこで指摘された改善点を修正し、再度報告するというプロセスを今年6月より約6カ月かけて行ったものです。12月10日の発表会では、両ゼミの合計3チームがそれぞれ趣向を凝らした企画を発表しました。
■つまずくことの大切さ
坂田ゼミ生の発表 |
私は、今回のドラゴンズプロジェクトにおいて、チームリーダーを務めました。今回のプロジェクトで学んだことは、「つまずいても立ち直る粘り強さ」です。
1回目の企業の方への報告会では手応えを感じなかったため、チーム内で話し合い、何かひと工夫が必要であるという考えに至りました。そこで何度もチーム内で話し合い、多くの量の案出しも行いました。その中でこれだというものが見つかりました。
その案で具体化を進めていき、2度目、3度目と企業の方への報告会を続けていくうちに、新たな問題にぶつかりました。それは実現可能性です。多くのプロジェクトを経験させていただいた中でも、この実現可能性を解決することに対しての難しさを痛感していました。最終報告会に向けて実現可能にするためのさらなるひと工夫や、根拠付け、さらに採算計画も多くの時間をかけて考えました。その間にも何度も何度もこの案は実現可能性がないのではないかということをチームで話し合うこともありました。何度もつまずくことがなければ、より良い案にたどり着けなかったと思いますし、実現可能性も伝えられなかったと思います。多くのつまずきがあったおかげで、客観的に物事を見て考えていくということも学びました。
さらに、初めて企業の方とのプロジェクトでチームリーダーとなりました。予定の調整、何をするべきなのか、リーダーとしてのあり方に悩み、もがきましたが、この経験は私の中でとても大きな存在となりました。チームを引っ張ること、チームの案をベストにすることの難しさを感じました。
このような貴重な機会に関わってくださったドラゴンズの球団職員の方々、先生、先輩方に感謝して、これからのゼミ活動に一層邁進していきたいと強く感じました。
(総合政策学部坂田隆文ゼミ2年 大竹杏果)
■商品提案を通して学んだこと
中村ゼミ生の発表 |
経営学部中村ゼミのチームでは、若い女性や子供をターゲットにした新ポップコーンの商品提案をしました。ドラゴンズらしさを取り入れた商品を開発したいという思いから、マスコットキャラクターのシャオロンとパオロンをイメージした水色とピンク色の2種類のポップコーンを提案しました。水色はソーダ味、ピンク色はストロベリー味としました。
中間発表会では「水色とピンク色のポップコーンなんて本当に作れるのか」、「美味しいのか」という指摘を受け、私たちは試作品を作ることにしました。ナゴヤドームで実際にポップコーンを販売しているユーミンフード社の協力をいただき、私たちのイメージ通りの試作品ができあがりました。
最終発表会では、「スライドで説明するだけでなく、試食品や手作りのカップ見本を持ってくるなど、学生らしい発表ですばらしかった」、「味のイメージがしやすかった」とお褒めの言葉をいただきました。一方で「来客数のうちターゲットはどのくらい居るのか、商売として成り立つのか」という質問には具体的なデータを提示できず、反省点が残りました。
今回のプロジェクトを通して、商品開発を実現するには自分たちの思いだけでなく、市場の大きさや採算性を考えることが大切だということを学びました。
(経営学部中村雅章ゼミ2年 西脇緩人)
発表を行った中村ゼミと坂田ゼミの3チーム |