経営学部中村ゼミが納屋橋饅頭万松庵と和菓子を共同開発
ハロウィンに向け「パンプきんとん」と「ハロウイろう」

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「ハロウイろう」(中央)と「パンプきんとん」

 私たち経営学部中村ゼミは、大須商店街に本社を構える納屋橋饅頭万松庵とハロウィンシーズンに向けた和洋コンセプトの和菓子、「パンプきんとん」と「ハロウイろう」を共同開発し、10月のみの期間限定で販売しました。

 私たちのゼミは地域活性化を目的として活動しており、名古屋市の商店街では一番の賑わいをみせる大須商店街から新しい食文化を発信できないかと考え、納屋橋饅頭万松庵にご協力を依頼しました。

 企画は今年の2月にスタートしました。当初は食べ歩きできる商品を考えていましたが、近年大きな盛り上がりを見せるハロウィンシーズン向けに可愛らしい商品があれば、もっと多くの方に身近に和菓子を楽しんでもらえるのではないかと考え直しました。たくさんの商品提案をした中から、国産かぼちゃを裏ごしして白餡とあわせた「パンプきんとん」と、かぼちゃ餡をういろう生地で包んだ「ハロウイろう」の2種類が完成しました。

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※クリックで大きくなります。

 商品を販売する直前の9月末には、万松庵本社隣接の工場にて和菓子作りを体験させていただきました。和菓子を作る繊細な作業に手こずりましたが、実際に製造を経験することで商品への愛着もより深まりました。10月の販売では、この経験を生かしてゼミ生交代で店頭に立ち、商品についてわかりやすく説明することができました。

 以下の日程と場所で、のべ10日間販売しました。
●2015年10月10日(土)~12日(月・祝)10:00~18:00
 場所:ノリタケの森(スクエアカフェでのメニュー提供を含む)、期間中の11日(日)には、商品開発の背景、商品の特徴などについてトークセッションを行いました。
●2015年10月10日(土)、11日(日)10:00~17:00
 場所:納屋橋饅頭万松庵万松寺通店、大須大道町人祭りに合わせて販売しました。
●2015年10月17日(土)、18日(日)10:00~17:00
 場所:納屋橋饅頭万松庵万松寺通店、名古屋まつりに合わせて販売しました。
●2015年10月24日(土)、25日(日)10:00~17:00
 場所:星が丘テラスTHE KITCHEN
●2015年10月31日(土)10:00~16:00
 場所:中京大学祭名古屋キャンパス茶道部ブース

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ノリタケの森でのトークセッション

 それぞれの販売場所では客層や商品の売れ方が異なり、お客様の動向を予想し、その日の販売個数を決めるのが非常に難しかったです。

 実際に店頭に立ってみると、価格設定がやや高めであったことへの厳しいご指摘から、「とてもかわいい」「がんばってね」といった励ましのお言葉まで、様々なお客様の声を直に聞くことができました。小さなお子様が目を輝かせながら「食べてみたい!」と言ってくれた時には、“和菓子をより身近なものにする”という私たちの思いが届いたようでとてもうれしかったです。

 販売実績は、「パンプきんとん」が674個、「ハロウイろう」が474個の合計1,148個でした。販売目標を1,000個と設定していたので、それを大きく上回ることができました。約9ヵ月かけて行った活動の成果が目に見える形になって表れたこと、多くの方々に私たちが企画した和菓子を召し上がっていただけたことを非常に嬉しく思います。

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星が丘THE KITCHENでの販売イベント

 和菓子というと、お茶の席や年配の方がお茶請けにいただくイメージがありますが、今回の共同開発を通じて、洋菓子を買うように、季節を楽しめる和菓子を選ぶことが身近に広がるお手伝いができていればと思います。

開発メンバー
3年 阿部明日香、住田ひとみ、田代卓朗、土井浩二朗(リーダー)、原田沙英
2年 柴田翔太朗、長瀬なの伽、細川和樹、松本朱以
メディア掲載
●雑誌「Cheek」No.370 (2015年12月号、126ページ)
産経ニュース
●中部経済新聞

(経営学部中村ゼミ3年 住田ひとみ)

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開発メンバー

2015/11/12

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