冬季ユニバーシアード・ジャンプ混合団体優勝に貢献
体育学研究科の船渡裕太さんが文部科学大臣表彰

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 私は、今年1月のユニバーシアード冬季競技大会(スロバキア)でノルディックスキーのジャンプ混合団体の優勝チームの指導に貢献したとして、7月17日、文部科学大臣表彰を受けました。

 学部生時代にはスキー競技部に所属し、学部1、3年時に選手としてユニバーシアードに出場しました。3年時には個人5位入賞、団体5位入賞を果たしました。実業団選手として社会人4年目まで競技を続け、引退と同時に指導法を研究するため、本学大学院体育学研究科に入学しました。現在、応用スポーツ科学系にてスキーの研究を行っています。今回、初めて日本代表としてコーチに選出され、海外で戦いました。

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 スキージャンプは冬の競技という認識が強いですが、サマージャンプ台で夏にも行うことができ、大会も開催されます。そのためサマーシーズンよりユニバーシアード日本代表選手の選考を行いました。ユニバーシアードが行われる1か月程前に代表選手を決定し、男子選手4名、女子選手2名を派遣することになりました。また今回、ジャンプチームコーチは前回大会コーチを務めた一戸コーチと私との2人態勢で臨みました。

 競技種目は女子個人、男子個人、女子団体、混合団体、男子団体の順で行われました。女子個人で銀メダルを獲得し、今回のユニバーシアードで日本勢初メダルとなりました。また、女子団体でも銀メダルを獲得しました。

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 混合団体は、男女1名ずつを1チームとして戦う種目であり、各個人戦の上位よりチームを組みました。1本目に日本Aチームがトップ、2位にロシアチーム、3位に日本Bチームがつけました。2本目の競技途中で吹雪となり、競技が中断されていましたが、天候の回復が見込めないため1本目の成績を公式結果とするアナウンスがあり、金メダル獲得が決まりました。

 様々な国のコーチから、「Congratulation!」と握手を求められたときには、スポーツの素晴らしさを身に沁みて感じ、メダルセレモニーで中央に日の丸が揚がった時には非常に大きな感動を覚えました。

 また今回ジャンプチームは合計で金メダル1個、銀メダル3個、銅メダル1個を獲得し、日本チーム最多のメダルを獲得することがました。

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 今回、光栄な賞をいただき、非常にうれしく思うのと同時に、さらに多くの知見を積み重ね、自分自身を成長させていきたいという思いが改めて強くなった受賞となりました。 現地では、一戸コーチに指揮をとっていただき、またコンバインドのコーチであった森コーチ(本学体育学研究科OB)にもジャンプチームに協力していただきました。コーチとして派遣させていただいた中でも、チームワークの必要性と重要性を再確認でき、大学院で学んできたことを数多く活かすことができました。しかし、コーチとして海外で戦うために克服しなければいけない課題も見つかった大会となりました。

(体育学研究科体育学専攻 修士2年 船渡 裕太)

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2015/07/22

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