文学部日本文学科が新入生オリエンテーション
「源氏物語」執筆の地や松尾芭蕉の句碑見学し文学への関心高める

 文学部日本文学科は4月11日に新入生オリエンテーションとして、バス旅行を行いました。この行事の目的は、文学作品所縁の地へ足を運び文学への興味関心を高めること、新入生同士や上級生、先生方との交流を深めることです。今年は新入生72人と引率の上級生6人が日本文学科の先生方6人と共に、滋賀県の石山寺・義仲寺・三井寺に行きました。

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 初めに訪れた石山寺では、昼食に石山寺名物のしじみご飯を食べた後、上級生や先生から参拝方法を教わりながら楽しく散策する姿が見られました。石山寺は紫式部が「源氏物語」を執筆したという伝説が残っていることもあり、「源氏の間」という紫式部が「源氏物語」を執筆している様子を模した場所があるなど「源氏物語」所縁の地として有名です。この時期には紫式部展が催されており、「源氏物語絵巻」の鑑賞などを通し中古文学の代表作である「源氏物語」に親しみました。また、事前に配布されたしおりに紹介された「和泉式部日記」には小舎人童が石山寺の厳しい石段を登って和泉式部に文を届けるという場面があり、当時の様子と結び付けながら石段を登るという貴重な体験が出来ました。

 次に訪れた義仲寺では、日本文学史の授業で取り扱われる松尾芭蕉について、芭蕉が好んだ大津の地や義仲寺に埋葬された木曽義仲に関連した説明を聞き、その後芭蕉を中心とした句碑を見たり、芭蕉・義仲などの墓参りをしたりして歴史に触れました。

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 最後に訪れた三井寺には、有名な弁慶の引き摺り鐘と三井の晩鐘の二つの鐘があります。佐藤隆先生が鳴らす鐘の音に感嘆しながら、弁慶をモチーフにしたゆるキャラ「べんべん」と並んで写真を撮ったり、境内から見ることの出来る琵琶湖の風景を楽しんだりしました。

 バスでの移動中に行われた自己紹介などのレクリエーションや、楽しそうに会話をする姿の見られた昼食時を通して新入生同士の交流が深まり、良いオリエンテーションになったと思います。今回のオリエンテーションを通して更に文学への興味を持ち、先生方や仲間と充実した大学生活を送れることを願っています。

(文学部日本文学科2年 岡島江里・辻夏美)

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2015/05/20

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