総合政策学部市島プロジェクト研究2年の北原さんが優秀作品賞
県選管と連携したゼミ活動の体験もとに愛知県知事選の啓発標語を応募

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 2015年2月1日に行われた愛知県知事選挙の投票率向上のための啓発標語募集が愛知県選挙管理委員会より行われ、私の応募作品「託そうよ ぼくらの一票 あいちの未来」が優秀作品賞を受賞しました。

 近年、愛知県のみならず全国的に投票率の低迷が問題視されています。愛知県選挙管理委員会でも今回の県知事選挙からSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のひとつであるFacebookを取り入れた選挙啓発を行うなど、投票率向上のためにさまざまな啓発活動を行っています。その啓発活動のひとつである「啓発標語募集」に今回は応募しました。このような賞をいただいたことを大変光栄に思います。

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選挙啓発イベントで投票を呼びかける市島ゼミ生ら

 私は市島プロジェクト研究に入ってから、プロジェクト研究の取り組みのひとつとして、2年生の春学期に愛知県選挙管理委員会と連携をし、「SNSを使用した新たな選挙啓発」をテーマに約半年間、投票率向上のための施策を考えてきました。今回の知事選挙では、提案した施策である「ソーシャル投票(ソーシャルメディアを利用し、何らかの形で投票に行く意思を表明・宣言すること)」「Facebookのキャラクター更新型(キャラクターがページ運営を行っているかのように見せること)」が啓発活動の一部として採用されました。また、啓発活動のキックオフイベントや、投票日前日の金山駅での街頭啓発活動(啓発資材の配布など)にも参加しました。これらの活動を通して、私は「人々がどうすれば投票に行くのか」を考えてきました。しかしながら、今回の知事選挙では、前回の投票率52.5%を大きく下回る34.9%という結果になってしまいました。

 一連の取り組みを終えて、私が今一番思っていることは「今を知らなければならない」ということです。「今の若者は政治がどう動いているのか知らない、まして、社会の動きを知ろうとしない」と私の所属するプロジェクト研究の市島宗典先生はよく私たち学生におっしゃっています。啓発活動に意味が無いとは言いませんが、あくまでも選挙に関心のない人を投票所へ向かわせるひとつの手段に過ぎないと私は考えています。今の社会の動きを自分の目で見つめ、「自分が社会に対して何を働きかけることができるのか」、それを考えれば、自ずと選挙に行かなければいけないのではないかと私は思います。

 この記事を書くにあたり、当初、受賞の喜びを書こうと思っていましたが、今起こっている若者の低投票率の現状を少しでも理解していただきたく、このような内容となりました。まず、社会の動きを自分の目で見ること。これを少しでも多くの若者が実践し、投票率が上がることを望みます。

(総合政策学部 市島プロジェクト研究2年 北原 駿)

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2015/04/24

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