スポーツ科学部生116名がマラソンフェスティバルナゴヤ・愛知に医療ボランティア「BLS隊」として参加
緊張感のあるスポーツの現場で救急処置を学ぶ

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事前研修の様子 救護活動中の様子

 

 3月8日に開催されたマラソンフェスティバルナゴヤ・愛知(名古屋ウィメンズマラソンなど)にスポーツ科学部の学生116名(2人1組で計58組)が医療ボランティアである「BLS隊」として参加しました。BLSとはBasic Life Supportの略で日本語では「1次救命処置」を指し、競技中に心肺停止状態になった人に対して早期通報、心肺蘇生、AEDを用いて人命救助を行います。

 参加者はスポーツ健康科学科の専門科目「救急処置論」で理論と実践を学んだ学生。また私が所属しているアスレティック・トレーニングゼミではスポーツ現場でのケガのサポートも学んでいます。

 今回、参加した学生は、「緊張感のあるスポーツの現場で救急処置を体験し、自分の部活に活かしたい」や「部活に所属しておらず、スポーツの現場での経験が乏しいため、実際にスポーツの現場に立ち会ってみたい」などの目的を持って臨んでいました。そして、大会中に実際にどのような体験をしたか聞いてみると、「ランナーが実際に倒れた瞬間は、頭が真っ白になってしまった」、「事前に救急処置の研修を行ったが、いざ現場で倒れているランナーに対応するとなった時、適性な順序にとまどった」など現場で実際に選手を目の当たりにした時の難しさを痛感した声が聞かれました。

 このようにどれだけ救急処置に関しての準備をしても、いざ急病人が出るとどうしてよいかわからなくなるのが事実です。さらに、こういった緊急事態はいつ、どこで、誰に起こるか分かりません。そのため、救急処置に関しての準備をするのに加えて、自分の頭の中で急病人が出た時、どのように行動すればよいかイメージトレーニングをしておくことがとても大切だと思いました。また、いかなる時でも救急処置を行う側の人間は「冷静であること」も大切です。

 今回の名古屋ウィメンズマラソンを終えて、「さらに救急処置について勉強したい」と、今回経験したことを次の活動に活かそうと前向きに考える学生が多く見られ、大学での学びが実践に活かされ、さらに今後の学びの意欲向上につながる貴重な経験をすることができました。

(スポーツ科学部スポーツ健康科学科3年 八上 景太)

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 参加学生

2015/03/17

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