総合政策学部の市島、桑原プロジェクト研究がソウル特別市選挙管理委員会を訪問
日韓学生交流会で選挙啓発について報告と討論

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 9月20日、総合政策学部市島プロジェクト研究2年生3名および2年生3名、同学部桑原プロジェクト研究2年生11名および3年生4名は、ソウル特別市選挙管理委員会を訪問し、韓国の韓新大学・檀国大学・明知大学の学生と日韓学生交流会を開催しました。

 市島プロジェクト研究は「学生に身近な選挙を目指して-大学における臨時啓発の提案-」、「若年層に対する選挙啓発に関する政策提案-SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使用して-」というテーマで、桑原プロジェクト研究は「日本の選挙管理制度の意義と課題」というテーマで報告を行いました。その後、韓新大学・檀国大学・明知大学からそれぞれ「韓国のSNSを活用する選挙運動と選挙参加の状況」、「韓国でSNSがもたらした選挙運動の変化」、「韓国のSNS選挙運動の評価」というテーマでの報告がありました。韓国ではSNSが若者を中心に広く普及しており、選挙活動においても積極的に活用されているとのことでした。

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 報告後、日韓の学生が数グループに分かれ、自分たちの国でSNSを使用してどのような選挙啓発が行われているのかについて討論しました。討論では、日本の若者はあまり積極的に政治の話をしないが、韓国の若者は日本の若者と違い、FacebookなどのSNSで政治家や友達に対して自分の意見を積極的に述べているという現実を知りました。また、政治家のSNS使用の現状については、日本では高齢の政治家も多くいることから、SNSはあまり使用されていません。韓国でも高齢の政治家が多くいるという点では日本と同じですが、若い秘書が代わりにSNSで意見を述べるなどしているため、活発に使用されているとのことです。グループ討論の中で、韓国の学生から、「なぜ日本では選挙運動の際にSNSがあまり使用されないのか」という質問があり、その質問に対して、「日本の若者は政治についての話をほとんどしない」と答えると、韓国の学生は非常に驚いた様子だったのが印象的でした。

 今回の日韓学生交流会では、お互いの国の選挙啓発・選挙運動等について報告・討論を行いました。そこで、韓国の若者は、日本の若者よりも政治に対して積極的に発言している現状を知り、私たちも政治についての話をもっとしたり、SNSを使用したりして、自分の意見を他人に伝えることも必要であると感じました。しかし、普段の友達との会話では政治の話に中々なりません。そこで、大学の講義で政治について話し合う機会が増えれば若者が政治に関心を持つきっかけになるのではないかと思います。この交流会が行われたことで、言葉の壁を乗り越え、距離が縮まり、お互いの理解が深まりました。今回のような他の国の学生と交流ができることは貴重な体験であり、次年度以降もこのような交流会が開かれ、国籍の異なる多くの学生が交流できる場が続けば、学生の見地も広がっていくと思います。

(総合政策学部市島プロジェクト研究3年 谷 知樹)

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2015/03/13

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