経営学部中村ゼミがカフェメニュー開発
メニューを通じて地域の人々との出会いを目指す

てまり寿司

 経営学部中村雅章ゼミは、地下鉄東山公園駅1番出口隣にあるエストネカフェと共同で「てまり寿司プレート」(1,000円)というメニューを企画・開発し、期間限定(6月27日~7月13日)、数量限定(1日10食)で販売しました。エストネカフェは発酵食と地域の人々との出会いをコンセプトとするカフェです。カフェの2階には「トムの庭」という絵本屋さんがテナントとして入居していることも特徴となっています。

 私たちは、カフェのコンセプトを理解し、絵本を買いに来るお客様、カフェに食事に訪れるお客様、食材を提供してくれる生産者の方々をつなげることを目標に、メニューを考案しました。

 最初は絵本の物語に出てくるメニューをそのまま再現することを考えました。絵本屋さん主催のブックトークという絵本を紹介する会に参加し、私たちが出会った「キャベツくん」という絵本のワクワクする世界観をメニューで再現することに挑戦しました。てまり寿司の種類は、パプリカのピクルスとキュウリ、ナスの蒲焼きのキャベツ包み、こんにゃくを使ったおいなりさんです。食べる方がワクワクするようなお寿司にしました。

経営学部中村ゼミ

 絵本を題材としたメニュー開発をすることで話題性を作り、店内に絵本を紹介するコーナーを作り、食事をしながら白紙の絵本にリレー方式で物語を綴っていく絵本リレーという企画も工夫しました。地域の人々に向けてチラシも配り、生産者の方々とは田植え体験を通じて交流しました。販売期間中、てまり寿司プレートは人気のメニューとなり、完売する日も多くありました。お客様の声として、アンケートには「手作り感があってよい」「ヘルシーで美味しかった」といった意見がありました。一方、「企画が伝わってこない」という声もあり、私たちの意図を伝え、理解してもらう難しさも感じました。

 今回のプロジェクトでは、単に新しいメニューを作ることを課題とするのではなく、メニュー開発を通じて地域の人々をつなげ、カフェのコンセプトを実現することを目標としました。常に意識したのは、カフェの特徴を強みとして生かし、地域の活性化に貢献したい、という思いでした。

(経営学部中村雅章ゼミ・3年 倉家 かな子、2年・阿部 明日香、住田ひとみ、中村 理絵、森下 樹利亜)

2014/08/05

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