経営学部中村ゼミと総合政策学部宮川ゼミが産学共同で企画
ハンドジェル「香っ手(かおって)キレイ」フレッシュシトラスの香りが商品化
経営学部・中村雅章ゼミと総合政策学部・宮川正裕ゼミが、名古屋市に本社を置く化粧品メーカーの株式会社フタバ化学と2013年4月より共同で開発を行ってきたアロマハンドジェル(商品名:「香っ手(かおって)キレイ」フレッシュシトラスの香り)が商品化されました。
6月1日、フタバ化学の関連会社である株式会社リーブルの通販サイトで全国販売され、7月8日からは、サークルK中京大学豊田キャンパス店、地下鉄金山店、サンクス八事広路店の3店舗限定で販売されています。価格は1本(40ml)税込500円(通販サイトでは3本セットでの販売)。
開発した商品のコンセプトは、「アロマの香りでリフレッシュしたいとき、手を清潔にしたいときに、いつでもどこでも手軽に利用できる携帯性の高いハンドジェル」です。この商品は、学生自身が求める商品イメージをもとに、約300人を対象としたマーケティング調査を実施して需要の裏付けを取ったうえで提案され、技術力で定評のあるフタバ化学の厳しいチェックを経て生まれました。
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■チームで協力するということ
企業に商品提案を行う中で最も意識したのは、相手に敬意を持ち、真摯に取り組むということです。学生だからといった甘えや妥協を排して、課題に対して仲間と真剣に取り組むことにより、チームで働く力が身に付きました。
商品名を決める際は中村ゼミと協力し、合計で800個以上の案を考えました。企業の方から「商品の特徴がひと目で伝わるか」「ターゲットに向けた商品名になっているか」など、さまざまな観点から意見をいただき、何度も絞り込みを行い、商品名を決定しました。
2つのゼミが共同で企業に商品提案をしていく中で、日程調整や役割分担など苦労する点も多々ありました。しかし、双方の学生が協力することにより、1つのゼミだけでは思いつかなかった新しいアイデアを生み出し、商品に反映することができました。
今回のプロジェクトで学んだことを、今後の活動にも活かしていきたいと思います。
(総合政策学部・宮川ゼミ代表3年 戸松 正旭)
■商品価値を伝えることの大切さ
商品企画から発売までの道程は困難の連続でした。私たち学生の考え方や感覚がなかなか理解してもらえず、根拠を示すために調査を重ね、何度も提案し直しました。しかし、その思いが通じ、自分たちが良いと考えた商品が発売され、お客様の手元へ届けられる達成感をいま味わっています。
サークルKサンクス3店舗での販売では、店頭に置くPOPや商品展示棚を工夫し、商品をどのようにアピールするか、どうすればお客様の目に止まるかを考えました。商品の高級感を損なわずに学生らしい手作り感を出すことも求められ、POPのフレーズ一つにも様々な配慮が必要であることを学びました。苦労の末、実際に店頭に置かれたときは、嬉しさがこみ上げてきました。
店頭実演販売も行い、お客様の声も直に聞きました。「すごくいい香り」など興味を示してくれる方は多くても、購入まではつながらず、商品価値をうまく伝えていく難しさを感じました。今後もツイッター、フェイスブックなどのSNSを駆使し、通販と実店舗のチャネルを生かして、商品の魅力を訴求していきたいと思います。
(経営学部・中村ゼミ代表2年 浅川 ゆり)