総合政策学部宮川ゼミが松阪市と連携プロジェクト
2、3年生が観光や物産、政策提言で市の魅力をPR

宮川ゼミが松阪市と連携 宮川ゼミが松阪市と連携

 総合政策学部宮川ゼミ2、3年生は、今年4月14日に学部の「社会人基礎力育成講座」で山中光茂・松阪市長の特別授業を受けたことをきっかけに、松阪市との連携プロジェクトに取り組んでいます。

 また、5月16日に、松阪市役所から松阪市の営業車が松阪の魅力をPRできるようラッピングデザインを考案してほしいと依頼されました。宮川ゼミ生全員で松阪市の伝えたい魅力をイメージしながら、松阪の歴史や特産品をモチーフにしたデザインを考案しました。5点を市に提案したところ、「このデザインを検討して是非ラッピングカーを実現したい」と回答を頂いています。私たちを考案したデザインをまとう車が松阪市内外を走り、松阪の魅力を多くの人に伝えることができればうれしいです。

 3年生の活動状況 2年生の活動状況

◆3年生の活動状況
 私たち3年生の主な取り組みは3つの松阪プロジェクトです。今年新しく松阪市に開設された松阪市をPRする部署「MADE IN まつさ課」での新たな松阪ブランドの創造を行う「MADE IN まつさ課プロジェクト」、松阪市の新たな魅力を発見し、人々を松阪市内に呼び込むためのPR方法を提案していく「観光プロジェクト」、松阪市が昨年から開催している未来松阪市コンテストに出場予定の「政策提言プロジェクト」、の3つを同時に進めています。

 現在3年生が行っている3つのプロジェクトの概要:

宮川ゼミが松阪市と連携

 「Made in まつさ課プロジェクト」
①このプロジェクトを行うきっかけ
 松阪市と連携の話を進めていくうちに、松阪市では、松阪牛の印象が強く他の資源の魅力を伝えられていないという問題点が見つかった。そこで、他の特産品を用いて商品開発を行い、その商品を新しく出来たMADE IN まつさ課のブランド認定を用いることで、松阪牛にも負けない特産品を生み出そうとプロジェクトを始めた。

②現在の活動内容
 現在は、連携に協力してくださる企業へ向けての提案の準備を行っており、学んだ手法を用いながら、松阪市の特産品を用い、松阪市の魅力を伝える事の出来る商品とはどのようなものか日々チームで話し合っている。

③活動で苦労していること
 産学官連携においての商品開発では、企業が納得するだけでなく松阪市にも賛同していただける商品を開発しなければならない、松阪色を出しながらもターゲットのニーズにあった商品を開発するというバランスがとても難しく苦労している。

④これからの提案と進行予定
 今後は、連携していただく企業、松阪市の双方が納得する、松阪市の魅力が詰まった商品を開発し、また地方の物産展やイベント等販路の点においてもアプローチしたい。

「観光プロジェクト」
①このプロジェクトを行うきっかけ
 松阪市のことを調べ、実際に松阪市に訪問してお話を聞かせていただいた際に、観光客が少ないという課題が浮上した。そこで、観光プロモーションという観点から問題解決、改善を試みようと決めたのがきっかけである。

②現在の活動内容
 松阪市の資源を洗い出し、若者目線、女性目線からなどいくつかの観光プランを考案している。

③活動で苦労していること
 私達にしか思いつかない、学生らしさをどういったところで出していくか、相手の求めていることにどう応えていこうかと試行錯誤を繰り返しており、私達も納得のいくものを構築していくことに難しさを感じている。

宮川ゼミが松阪市と連携

④これからの提案と活動予定
 産官学連携という貴重な機会を頂いているので、期待に応えれらるように熱意を持ってしっかりと、中身のある実現可能性のあるプランやイベントを提案していきたい。

「政策提言プロジェクト」
①このプロジェクトを行うきっかけ
 松阪市を訪問した際に松阪市経営企画部の方より政策コンテスト「未来松阪市2014」のコンテスト概要と参加要請を頂き、宮川ゼミが新しい分野に挑戦できるチャンスと感じ参加することを決めた。

②現在の活動内容
 現在は、他の2つのプロジェクトと連携しながら、8月のコンテスト・プログラム開始に向けて松阪市についての調査と提案する政策内容の検討を行っている。

③活動で苦労していること
 宮川ゼミが自治体へ政策を提案することは初めての経験なので、手探りながら8月のコンテスト・プログラム開始に向け準備を進めている。

④これからの提案と活動予定
 今後10月のコンテスト最終報告に向けて、松阪市が現在抱えている問題点を検討し、市民の方が本当に住みたいと思える将来像を導き出し、宮川ゼミらしい観点での政策を提案していきたい。

(総合政策学部 宮川ゼミ3年)

◆2年生の活動状況
 松阪市と連携して市の魅力をPRしていくため、5月16日、私たち宮川ゼミ2、3年生の21人は、松阪市役所でこれまで宮川ゼミで取り組んできた産学官連携実績を紹介するプレゼンを行いました。松阪市からは市の取組みや地域の観光資源・特産品などの説明がありました。実際に足を運んで、松阪商人の館や長谷川邸を見学し、ゼミでは、商品企画をして市をPRすることになりました。

宮川ゼミが松阪市と連携

 今取り組んでいることは、松阪市をPRするための商品企画です。松阪市でとれる農産物を使用し、松阪市の特産をPRしたいと考えています。3年生は松阪の魅力をふんだんに楽しめ、また食べた後もお土産として残り、松阪へ行ったことを思い出せるというコンセプトの「商人の銭袋」という名の小判型のもなかという案を考えています。

 私たち2年生は2つのチームに分かれました。Aチームでは松阪市を観光しながら食べ歩きができ、なおかつかわいらしいがコンセプトに、「カップdeマツサカ」という名の、鈴型のかすてらの案を考えています。松阪出身の国学者の本居宣長が愛した鈴のモチーフを生かしました。

 Bチームではスイーツと歴史の融合をコンセプトとした、「ドーマッツ」という、千両箱型の箱のなかに小判型のドーナツをいれるという案を考えています。松阪の伊勢商人をイメージしたものです。

 まだ企画段階ですが、これらの案が実現し、松阪市の活性化につながるように、それぞれのチームで一生懸命商品企画に取り組んでいきたいと思っています。

(総合政策学部2年 岩井 美月、大河内 麻由)

2014/07/01

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