経営学部中村ゼミが円頓寺商店街で謎解きアトラクションゲーム開催
趣のある昔ながらの町並みの魅力を知ってもらい地域振興・活性化へ

経営学部中村ゼミ生 円頓寺商店街マップ

 

 私たち中村ゼミ3年生は、名古屋駅から徒歩圏内にある円頓寺商店街で12月1日、「救え!円頓寺タイムスリップ」という謎解きゲームを、ごえん市という月1回のお祭りに合わせて開催しました。円頓寺商店街は昔ながらの町並みを残す趣のある商店街です。円頓寺商店街を知らない若者にもその魅力を知ってもらい、地域振興・活性化につなげたいという思いから、このプロジェクトを始めました。

 謎解きゲームというと子供向けと思われるかもしれませんが、コンピュータゲームの一つのジャンルである脱出ゲームを現実の世界で実現するリアル脱出ゲームを手本にして、大人の方にも十分楽しんでもらえるストーリー性のある問題を作成しました。円頓寺商店街を舞台にした謎解きゲームに参加してもらうことで、円頓寺の魅力を再発見してもらい、認知度、再訪率を向上したいというのが狙いでした。

 今回の謎解きゲームを開催するまでには、円頓寺商店街組合の方々に何度も商店街の活性化プランを提案させていただきました。最初の頃は現状分析が不足していたこともあり、商店街活性化に対する考え方や具体的な実施案についてお互いに隔たりがあり、あまりうまく意思疎通ができませんでした。円頓寺商店街の歴史や現状を調査し、私たちが強い印象を持った商店街のミステリアスな雰囲気とアクティブな謎解きゲームがマッチすると考え、円頓寺謎解きゲームのアイデアに至りました。

 私たちゼミ生はこれまで謎解きの問題を作ったことはなかったので、情報収集から始めました。ウェブサイトで問題を解いたり、実際にリアル脱出ゲームの公演に参加したりして雰囲気をつかみ、今回の問題作成の参考にしました。円頓寺商店街にも頻繁に足を運び、おもしろそうなマークや看板、風景などを探しまわり、問題にできないかを考え続けました。イベント開催前日の最後の最後まで問題のクオリティを高めるために修正を重ねました。

 イベント当日は、謎が解けず立ち往生している人にヒントを教えてあげたり、ゲームの感想を聞いたりして、 参加者の方々と触れ合うのはとても楽しかったです。Twitterの告知を見て来てくれた謎解きの好きなお客さんに、「楽しかったです。またやってください」と言ってもらえたり、ごえん市にイベンターとして来ていた高校生にも参加してもらい、「普段も来てみたい」と言ってもらえました。商店街から一本裏手に入った所にある円頓寺銀座街にも問題を設置したため、「こんなところもあったんだ!」と発見をしてもらえました。知らない人と協力して一緒に問題を解いたという楽しみも味わってもらうことができ、心からよかったと思いました。

 しかし、反省点としては、プロジェクトの開始からイベントを行うまでに時間がかかりすぎたことや、ゼミ生同士の情報共有不足、プロモーションの遅れなどが挙げられました。Twitterによる告知では問題のクオリティを上手く伝えられなかったことも課題です。このプロジェクトを通して、集客の難しさやプロモーションの大切さ、事前のリハーサルの必要性やお客さんの立場に立って参加費やゲーム時間の設定を考えなければならないことを改めて学びました。

 今回、ご協力してくださった円頓寺商店街の皆様には、本当に感謝しています。ありがとうございました。

(経営学部3年 三浦茉里子、各務太士、西脇佑奈、牧野瑞加)

 

Twitter
中村ゼミ活動日記(ブログ)の記事もご覧ください。

 

謎解きアトラクションゲームのプロローグ

2014/01/10

  • 記事を共有