プラン名：「FULFILL YOUR WANTS HOTEL BY STARBUCKS ～最高級の時間を～」【企業賞（佳作）】
チーム名：HARANBANJOスタパートナー
メンバー名：隅田実希　安達依里　長谷川智加（3年）、　内田知弥（2年）

　私たちは、スターバックスコーヒージャパン株式会社の2つのテーマの中で、「スターバックスのコアコンピタンスを活かした新規事業の提案」に応募しました。このテーマで私たちが提案したのは、「女性向けビジネスホテル“FULFILL YOUR WANTS HOTEL BY STARBUCKS”」です。
　
　スターバックスのコアコンピタンス（他社に負けない自社の強み）を、企業側・消費者側への独自調査の結果、ホスピタリティ（心のこもったおもてなし）と定義しました。独自調査は、企業側へは、スターバックスコーヒー12店舗へのヒアリング調査や、企業が出版している本4冊を読む文献調査を行い、消費者側へはスターバックスコーヒーに持っているイメージや実際の気持ちを探るアンケート調査を198名に行いました。

　このような調査から出した、スターバックスのコアコンピタンスであるホスピタリティを、カフェ事業以外で何か活かせる業界はないかと考えた結果、ホテル事業に結びつきました。
　
　私たちは、女性が出張をする際、出張費に上乗せして高級ホテルに宿泊していることをニュースで知りました。そこで私たちは、消費者の選ぶビジネスホテルの条件について調べてみると、男性が立地や価格を挙げているのに対し、女性はアメニティの充実や部屋の綺麗さ、接客など、ホスピタリティを重視していることが分かりました。このことから、スターバックスのホスピタリティを活かして、女性に特化した、充実したサービスを受けられるビジネスホテルを提案しようと考えました。
　
　本プランは、ホスピタリティを人的（顧客に合わせた接客）・非人的（くつろげる空間）に分類し、6つのサービスを提供するホテルです。サービスの詳細については、下図をご覧ください。

　私たちの提案したホテルの非人的ホスピタリティである、くつろげる空間では、好みの部屋が選択でき、また、コーヒー豆を用いたサービス（コーヒーの豆かすアメニティや部屋にコーヒーの匂いを漂わせる）など、カフェ事業を営むスターバックスならではのサービスを受けることができます。そのため、既存のビジネスホテルとは差別化できていると考えます。
　
　企業の方と本選会でお話をさせていただいたとき、ホテル事業を提案した学生は多く存在したとお聞きしました。その中で、私たちの提案を選出してくださった理由は、「ビジネスホテルのターゲットがより明確で、サービス内容も分かりやすく調査がしっかりと行われていたこと」だとおっしゃってくださり、とても嬉しく思いました。
　
　私たちは、このKUBICに3ヶ月の間、集中して取り組みました。実際に足を運んで調査を行ったり、何度もチーム内で意見をぶつけ合ったりしました。そうして得た経験は、必ず他に活きると信じています。これからも、様々なことに全力で取り組み、結果を残していきたいと思います。

（総合政策学部3年　隅田　実希）