総合政策学部「社会人基礎力講座公共編」の成果報告会
市役所職員、NPO関係者に公開形式で行われ、2テーマ5チームが政策提案

 

 政策提案報告を聞く愛知県内の市役所の職員およびNPO関係者 政策提案報告をする学生たち
提案を聞く愛知県内の市役所の職員およびNPO関係者 政策提案をする学生たち

 

 総合政策学部の授業のひとつである「社会人基礎力講座公共編」の成果報告会が、7月18日(木)、名古屋キャンパス553教室にて、愛知県内の市役所の職員、および、NPO関係者に公開する形で行われ、2テーマ5チームが政策提案報告を行いました。

 私たち3人(竹島裕也、田中謙祐、堀田真由)が取り組んだテーマは、名古屋市が主催するファンドレイジング最大のイベントである「ぼらチャリvol.2」です。昨年の10月28日(日)に「ぼらチャリ2012」が初めて開催されました。これは、名古屋市市民活動推進センターが中心となって企画したもので、名古屋市内で活動しているNPO団体の資金集めを、市内の企業および市民で行っていこうとするものです。

制作発表した学生たち

 私たちは、まず「ぼらチャリ2012」の事後評価を行いました。その結果「市民の参加が少なかった」という問題を発見し、大学生への情報発信を強化するための政策「生協プロジェクト」を提案しました。

 提案にあたり、NPOにまったく関わりがない大学生にNPOや寄附文化のことを認知してもらうにはどうしたらよいかチームで話し合いを重ねました。これをふまえて、大学生が一番時間を過ごす大学で開催する企画として「生協プロジェクト」を名古屋市市民活動推進センターの方と中京大学生協に提案させていただきました。企画内容としては、本大学および中京大学生協の協力を得て、大学構内で弁当や文具などを購入した際に発行されるレシートやプラスチックの弁当容器を指定のボックスに投函すると、その売上の一部がNPOへの寄附となるものです。

 報告会では、審査員の方から、実現可能性が高いと評価され優秀賞をいただきました。しかし、私たちの提案に対して、いくつか提案内容の細部の詰めが甘いという御指摘をいただきました。報告会、および、この授業を通して感じたことは、自分たちだけで多くの時間を費やして政策提案を考えたとしても、その政策提案が社会に通用するとは限らないということです。今回の取り組みで、自分たちの甘さを改めて実感することができたので、社会に出る前にこのような経験をすることができて良かったと思います。多くの自治体関係者の方々や、NPO関係者の方々からいただいた、より政策提案に近づけるためのアドバイスをふまえ、今後さらに良い政策提案に仕上げていきたいと思います。

(総合政策学部3年・竹島 裕也)

2013/10/31

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