市島プロジェクト研究が「大学生による選挙啓発に関する政策提案報告会」で発表
大学構内に「タダコピで啓発」「模擬投票所の設置」を提案

 

 政策提案する市島プロジェクトの学生  発表を聞く選挙管理委員会、選挙推進協議会の方
政策提案する市島プロジェクトの学生 発表を聞く選挙管理委員会、選挙推進協議会の方

 

 2013年8月30日、若年層による投票参加の促進や政治意識の向上を目的とした「大学生による選挙啓発に関する政策提案報告会」が愛知県自治センターで開催され、総合政策学部市島プロジェクト研究2年生4人(飯嶋桃子・海老原悠太・澤田有輝・谷知樹)が愛知県選挙管理委員会および明るい選挙推進愛知県協議会に対して臨時啓発(選挙が行われる際に投票日や投票方法の周知、投票参加の呼びかけを集中的に行う啓発事業)についての政策提案を行いました。

 私たちは、7月の参議院議員通常選挙の際に、47都道府県の選挙管理委員会および愛知県の有権者に対して臨時啓発についてのアンケート調査を行い、愛知県で行われた臨時啓発事業の現状を分析しました。そして、各都道府県で行われている臨時啓発の比較分析を行った結果、臨時啓発にかける予算と投票行動に関係性はないということがわかりました。
また、投票所に行くのが面倒であったり、遠いからという理由で投票に行かない若者が多いことがわかり、若者である大学生に対して、投票への参加を促すために、「大学構内の“タダコピ”で啓発を行うこと」および「大学構内に模擬投票所・期日前投票所を設置すること」の2つを提案しました。

 「大学構内の“タダコピ”で啓発を行うこと」の提案では、コピー用紙の裏に広告を載せることでコピー料金を無料にするものであり、大学で導入されているところが多いタダコピに注目し、大学生をターゲットに、投票へのアプローチを図ることを提案しました。
また、「大学構内に模擬投票所・期日前投票所を設置すること」の提案は、学生の政治参加意識の向上を図るとともに、投票所を大学に置くことで投票に参加しやすくするということを提案しました。

 出席者の方からは、「若者に投票に行かせるというよりも自ら投票に行くという意識の改革も必要だと思われる」といったご意見をいただき、若者が進んで投票に行くという根本的な意識の改革には難しさを感じましたが、今後の課題として取り組んでいきたいと思いました。
 
 このような報告会は今回が初めてということでとても緊張しましたし、質問などにうまく答えることができないところもありました。しかし、この経験は少なからず自分の成長につながったのではないかと思います。これからも市島プロジェクト研究では、愛知県選挙管理委員会との連携を行っていくので、今回の貴重な経験と学びを今後に生かしたいと思います。

(総合政策学部 市島プロジェクト研究2年 飯嶋 桃子)

2013/10/21

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