情報処理学会第75回全国大会で原大輔さん(情報理工3)が学生奨励賞
発表テーマは「歌声に合わせた楽曲自動再生システム~ここカラ~」

『ここカラ』のユーザインタフェース 学会での受賞シーン
『ここカラ』のユーザインタフェース 学会での受賞シーン

 情報理工学部情報システム工学科3年の原大輔さん(濱川研究室、共同著者・開発者、太田祐揮さん、矢野千晶さん 担当:濱川礼教授)が、情報処理学会 第75回全国大会 (3/6~3/8 (東北大学))で、「歌声に合わせた楽曲自動再生システム~ここカラ~」のテーマで発表し、学生奨励賞を受賞しました。

 学生奨励賞とは、大会のローカルアワードとして学生セッションで発表された学生会員の中から座長裁量で優秀な発表に対して贈呈される賞です。(http://www.ipsj.or.jp/annai/aboutipsj/award/taikaigakusei.html

■発表テーマ「歌声に合わせた楽曲自動再生システム~ここカラ~の開発」

 近年、個人が所有するmp3やm4a、wav等の音楽ファイル数が急増しており、ユーザが音楽ファイルを再生しようとしたとき、検索や再生にかかる手間が大きくなっています。

 『ここカラ』では、ユーザの歌声を検索キーとして利用し、音楽ファイルを検索します。検索後、ユーザが歌ったフレーズから楽曲を再生します。歌声を検索キーとして利用することで、ユーザはタイトルがわからない曲でも検索することができ、聴きたいと思うフレーズから曲を再生することができます。

 また、ユーザの保有している音楽ファイルを対象に検索するため、近年急増しているボーカロイドを使用して作成された曲など、マイナーな曲であってもユーザが音楽ファイルとして所有していれば検索することができます。

 セッション座長である松下光範先生(関西大)からは「研究動機から評価まで一貫しており、技術的にはまだ改良の余地があるが、今後の発展に期待が出来る」とのお言葉を頂きました。

 一般的なパソコンでは100曲の検索時間が現在5秒以上かかってしまうため、今後はマッチングを最適化し、検索時間を向上させる必要があります。また、自然言語処理を行い、歌詞での検索も考慮にいれることで、同じメロディーで違う歌詞である箇所(1番2番等)の判定を行いたいと考えています。

(情報理工学部情報システム工学科3年 原 大輔)

2013/03/21

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