情報理工学部・曽我部研究室の作品「きみのいろ ぼくのいろ」
「愛知デジタルコンテンツ コンテスト2012」特別賞

IMG_2956s.jpg

 情報理工学部・曽我部研究室(担当:曽我部哲也講師)の学生の作品「きみのいろ ぼくのいろ」が12月21日、愛知の将来を担う若いクリエイターの発掘を目的とした「愛知デジタルコンテンツコンテスト2012」で特別賞(中部映像関連事業社協会理事長賞)を受賞しました。

 作品を制作したのは福原浩太さん、堀田昌暉さん、小池藍さん、伊藤安見さんの4人。「今後、地域のみならず全国、世界へとフィールドを広げ、人々を魅了することのできる作品を制作していきたい」と抱負を話しています。

 また、本作品は2011ソーシャルシネマ・フェスティバルにノミネート。資生堂のCM監督を務める井上春生監督から「この作品はアップツーデートな作りで面白い。多くの人と共に1つの作品を作り上げるこの作品を見て、真の民主主義の形がここにあると感じた」という講評を得ています。

■受賞作品「きみのいろ ぼくのいろ」
 本作品は、愛知県千種区の覚王山秋祭2011で開催したワークショップにて156名の一般の方々と共に作成したアニメーションです。子供から大人まで多くの方にアニメーションの原理を知ってもらうためにワークショップを開催し制作を行いました。

 制作工程として、3DCGを用いて制作したCGアニメーションの輪郭線を紙に描画し、描画した紙一枚一枚に一般の人々が各々色鉛筆で自由に色を塗り、それをPCに読み込み動画にし、リアルタイムで映像に反映しながら300時間以上かけて制作しました。

kakuouzan2011_00502s.jpg

 本作品には大きく4つのポイントがあります。1つ目は、156名の「表現の寄付」により制作されたということ。幅広い人々が織り出す色や表現が反映され1つの作品が構築されています。2つ目は、3DCGのパーティクルのシュミレーションを用いて、細部に渡り力を注ぎ制作されたこと。3つ目は、「地域性」を持った作品であること。4つ目は、「共栄」をテーマにした、大人から子供まで親しめるストーリー。覚王山にある日泰寺にまつられている象をメインキャラクターとし、森の動物が共に力を合わせ森に花畑を作るといったストーリー。子供から大人まで幅広い人を対象とした映像のため、マイナスイメージを与える表現はあえて入れず、作品を鑑賞する人、作品を制作する人、作品に関わったすべての人が共に笑顔になるようにという思いを込めたストーリーに構成されています。

(福原 浩太)

2013/02/18

  • 記事を共有