経営学部中村ゼミが東山動植物園の若者来園プランを提案
娯楽と学習の両立、若者の集客力アップという課題に応える

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 経営学部中村ゼミでは、本年4月から2、3年合同で東山動植物園の「若者来園プラン」を作成し、5月と8月にプレゼンテーションを行いました。東山動植物園では、2006年より動植物園の役割や使命の変化を背景に、「歴史と文化に育まれた人と自然のミュージアム」を目指して、再生プラン基本計画を策定しています。私たちはプロジェクト研究として、現状分析と若者の来場者増加のための施策を提案しました。

 東山動植物園は、来園者数だけを見れば全国でも2、3位に入るほど人気があります。しかし、高校生・大学生や子どもを持たない若者の来園の割合が極端に少ないことが課題となっています。私たちは7チームに分れ、「若者にいかに動植物園に来てもらうか」をテーマに集客プランを企画し、ゼミ内で競いました。

 5月の発表は、ただ若者の集客率が上がればよいという娯楽中心の提案を行いましたが、動植物園の方々から「動植物園は公共事業なので、自然保護や生物多様性、人間との共生について学習する側面や、『見て感じて知る』という生きた博物館」と指摘され、心の底から考えさせられました。各チームとも何度も動植物園に足を運んで現地調査を繰り返し、ゼミ内で議論しました。

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 8月には、来園者がアプリ上で図鑑作りに参加する「図鑑日記アプリ」、雨の日限定で飼育体験ができる「東山動植物園裏側ツアー」などを提案。娯楽と学習の両立と、若者の集客力アップという課題に応えることができました。プレゼン後、動植物園の方から「学びを取り入れた提案で実現性が高い」「費用の負担や情報の拡散の手段など、課題もある」などの評価をいただきました。

 今回の提案で東山動植物園と繋がりができ、9月には植物園の花壇を作る「お花畑プロジェクト」にも参加。12月には、東山動植物園正門前の花壇について、デザインの企画から植え付けまで運営させていただく予定です。

(経営学部3年 小林達矢、2年 西脇佑奈、樋口雄大、藤田泰平)

 

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2012/10/23

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