国語教育研究会主催「教育実習研究会」
4年生の報告に文学部卒業生の現役教員がアドバイス


 文学部の自主的な研究会の一つ、国語教育研究会が主催する「教育実習研究会」が7月28日に名古屋キャンパスにて開催されました。今年6月に教育実習を行った文学部の4年生が、私たち2、3年生の教職志望者や現役で教職に就いておられる文学部の卒業生を前に、実習の報告をしました。

 報告を聞いて印象に残ったことがいくつもありました。「生徒にとって授業は一度きり」という言葉はその一つです。実習生にとっては同じ授業をできるかもしれません。しかし、生徒は一度しかその授業は受けられないのです。だから1回1回の授業に真剣に臨まなければなりません。その他、実習中に経験したエピソードを交え、授業を組み立てるポイント、授業をすることの難しさ、実習中の失敗談などの報告がありました。

 4年生の報告の後には、現役でご活躍なさっている教員で文学部の卒業生の方からアドバイスをいただきました。淺野桂子先生が実例としてみせてくださったノートを取らせるためのテクニック。会場にいた全員がその「しかけ」に掛かってしまいました。また、他の先生にはない自分だけの教育に繋がる個性を一つは持って教育現場に出ることが大切、などアドバイスをいただきました。山脇絵衣先生の「教師は良くも悪くも人の人生に影響を与えるので、生徒と向き合い、しっかりコミュニケーションを図ることが重要」という言葉は心に深く残りました。授業をする時の注意、生徒指導についてのアドバイスをいただくことができました。

 この報告会で、文学部教職課程には先輩方との強い繋がりがあることを感じました。私は来年に教育実習、教員採用試験を控えていますが、4年生や文学部の卒業生など先輩方との心強い協力のもと、準備を進めていきたいと思います。

(文学部日本文学科3年・上田 俊博)



山脇絵衣先生 浅野桂子先生
山脇絵衣先生 浅野桂子先生
坂本苑美さん 芝田里奈子さん
坂本苑美さん 芝田里奈子さん
中根咲さん DSCF4896s.jpg
中根咲さん  

2012/08/03

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