言語表現学科の新入生オリエンテーション
教員推薦図書の配布や無声映画鑑賞

教員から説明や諸注意を受ける新入生
教員から説明や諸注意を受ける新入生

 文学部言語表現学科の新入生のオリエンテーションが、4月14日、センタービル0704教室で行われました。学科長の挨拶、専任教員の紹介と諸注意のあと、7グループに分かれ、各担当教員からマイデザイン支援システムの説明や推薦図書の配布、新入生による自己紹介などがあり、親睦を深めました。

 専任教員らは「失敗を恐れず、いろなことに興味を持ってチャレンジしてほしい」と新入生を励ますとともに、「心と体の健康を」「大人だという自覚を持って、金銭トラブルなどに巻き込まれないよう」とアドバイス。「困ったことがあったら担当教員や保護者にすぐに相談してほしい」と呼びかけました。

弁士の澤登翠さん
弁士の澤登翠さん

 午後からは、弁士・澤登翠さんによる無声映画の上映があり、短編喜劇2本と稲垣浩監督作品『瞼の母』を鑑賞しました。無声映画は演劇などのように各役者が身体で表現するのとは違い、弁士の発する声だけで登場人物のセリフや感情を観客に伝えなければなりません。場面説明やセリフを一人で絶妙に語り分ける澤登さんの名調子に、新入生は興味深く聴き入っていました。

 言語表現学科では、現代日本語の「読む、書く、聴く、話す」の技術を磨くことによって、自己の思いや考えを的確に表現し、自在に発信できる能力の育成を目指しています。「読む」ことは読解力や想像力だけでなく、「書く」ことにも繋がります。文章を書くには語彙力や表現力が必要であり、さまざまな本を読むことによってその能力が養われます。専任教員による推薦図書の配布は、新入生にそうした能力を身につけて欲しい、また、無声映画鑑賞には言語による表現の「聴く」「話す」に触れてもらいたい、との意図があります。

 新入生にとって無声映画鑑賞は刺激的な体験、未知との出会いとなったのではないでしょうか。新入生がこのオリエンテーションで出会った友人・書物・映画によって、これから言語生活がより豊かなものになれば素晴らしいし、そうなることを先輩として期待します。

(在学生スタッフ・言語表現学科3年 八重樫みなみ、吉岡愛)


 昼食をとりながら親睦を深める新入生
昼食をとりながら親睦を深める新入生

2012/04/27

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