国語教育研究会主催の教育実習報告会
現役教員の卒業生も参加し、後輩たちにアドバイス

発表する佐藤さん
発表する佐藤さん

 文学部生の自主的な研究会の一つ、国語教育研究会が主催する「教育実習報告会」が7月30日に名古屋キャンパス5号館542教室で開催されました。今年6月に教育実習に行った文学部の4年生、太田卓也さん、得能智恵美さん、増田祐希さん、佐藤ゆりあさんの4人が、現役で教職に就いている文学部卒業生や、来年、教育実習を控えている2・3年生を前に、実習の報告をしました。卒業生の堀口奈名子先生、小川浩先生には、現役教員としての立場からアドバイスをしていただきました。

 

 太田さん(実習先:愛知県の公立中学校)は、「指導案の作成を30回以上も練り直しをした」「道徳の授業では生徒たちに考えさせることが大切なため、誘導的にならないような工夫をした」と報告しました。

 得能さん(富山県の公立中学校)は、「授業の途中で黒板を消さなくても済むよう、ひとつの授業では一枚の黒板におさまるよう簡潔な板書を心がけるといい」と話しました。

 増田さん(静岡県の公立高校)は、「起立、礼、お願いします」の代わりに「起立、礼、ごきげんよう」と言うようになった面白いエピソードを披露しました。

 佐藤さん(名古屋市の私立高校)は、私立高校の独自の雰囲気や魅力、教員の異動が少ないから学校が「帰る場所」になるという印象的な報告でした。

 

アドバイスをする小川先生
アドバイスをする小川先生

 4人の報告を受けて、堀口先生から「愛情の奉仕活動」、小川先生からは「授業は生き物だ」と、それぞれの名言が飛び出すなど、とても勉強になるアドバイスを聞くことができました。質疑応答の時間には、現役で教職に就いている他の卒業生や、3年生からの質問で会場内が盛り上がり、充実した時間となりました。私自身も来年の実習に向けて、どういった姿勢で教壇に立つのか、より深く考えなくてはいけません。今日の4年生の報告と卒業生のアドバイスを参考に、じっくり準備を進めていきたいと思います。

 最後になりますが、4年生の先輩、卒業生の先生、本当に素晴らしいお話をありがとうございました。

(文学部言語表現学科3年 坂本 苑美)

2011/08/09

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