長谷川・瀧研究室の医用画像チームがCADコンテスト優勝
課題は「腹部CT像からの肝血管腫の自動検出」

優勝した長谷川研究室のメンバー

  優勝した長谷川研究室のメンバー(中村さ
  ん(左から2人目)、長谷川教授(右端))

 情報理工学部機械情報工学科の長谷川純一教授・瀧剛志准教授の研究室の医用画像チームが、日本医用画像工学会大会が主催する第3回CADコンテストで第1位の成績を収め、8月5日、表彰されました。

 このコンテストは画像診断(CAD)プログラムの性能を競うもので、今回のコンテストは「腹部CT像からの肝血管腫の自動検出」を課題に、8月4日に行われ、国立5大学5チーム、私立3大学3チーム、高専1チームの計9チームが参加。長谷川教授らのチームは、情報理工学部情報システム工学科4年の中村元哉さんを実施担当者に研究室の院生たちが協力して出場しました。公開採点では90点満点中82点の高得点を獲得し、トップになりました。5日の表彰式では、勝俣健一郎大会長(国際医療福祉大学教授)から賞状と副賞10万円が贈られました。

 

●「CADコンテストに優勝して」 中村 元哉さん(情報システム工学科4年)

 3年生の春から約5カ月間コンテストに向け、準備を進めてきました。院生の方々と試行錯誤し、コンテスト当日に一番よい結果が残せたことを非常にうれしく思っています。今後もこの研究を続け、さらなる抽出精度を求めていきたいです。

 

●指導教員の長谷川純一教授のコメント

 今回のコンテストの検出対象になった「肝血管腫」は、医用画像診断の中でも非常に難しい対象の一つでしたが、担当の学生たちはプログラムに改良とテストを重ね、果敢に挑戦してくれました。

 実は、我々のプログラムはコンテスト当日まで正常に動くかどうか不安な状態でしたが、ふたを開けてみれば、2位の愛工大や3位の名大に大差をつける高得点をたたき出しました。これは間違いなく学生たちの大きな自信につながったと思います。

 表彰式会場に居合わせた医療関連企業の方々が、「ああいうガッツのある学生なら、わが社に欲しい」と言ってくれたのは印象的でした。

2011/08/09

  • 記事を共有