教師のかける言葉の力、それに応える生徒の姿
与える影響の大きさに責任の重さを知る

教育実習の様子

 5月30日~6月17日までの3週間、半田市立青山中学校で教育実習をさせていただきました。3週間という本当に短い間でしたが、自分が生徒のときには見えなかった教師の仕事や、現場の先生方の信念・生徒への思いを知ることができ、多くを学び・気付くことのできた充実した実習となりました。

 実習中は、指導案作りや教材研究はもちろん、教室の掲示物作りや、生徒の日記のチェックなど様々なことを体験させていただきました。やるべきことが多く、「大変だなぁ」と感じたときもありましたが、指導教官の先生の助言や、同じ実習生仲間の励まし、なによりも生徒の笑顔が支えとなり、頑張りぬくことが出来ました。

 私が実習中、もっとも印象に残っていることは、教師のかける言葉の力とそれに応えようとする子供たちの姿です。私の実習先ではちょうど運動会にむけて練習が行われていました。なかなか記録が伸びず悩んでいた生徒たちに、先生は一言「集中!」とだけ声をかけました。その一言の後、子供たちは見違えるような集中力をみせ、記録が20秒もあがったのです。生徒は驚きを隠しきれず全員で喜んでいて、先生も、私も、生徒と一緒に喜びました。

教育実習の様子

 私はこの時、教師はたった一言で、子供たちのもつ力を引き出すことができ、そしてその成長の喜びを子供とともに感じることができる本当に素敵な仕事だと思いました。同時に、子供たちを教え、育てるものとして子供に与える影響の大きさを目の当たりにし、責任の重い仕事であるということも感じました。

 私は実習を通して改めて教師の魅力・やりがいを感じ、絶対に教員になりたい!という気持ちがより一層強くなりました。いつまでもこの気持ちを忘れず、努力し続けていきたいと思います。

 

(体育学部健康科学科4年 鈴木 理恵)

2011/07/26

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